化粧品などの製造販売業者「悠香」(福岡県大野城市)の「茶のしずく石鹸」が小麦アレルギーを引き起こすと自主回収されている問題で、国民生活センターは14日、この石鹸を使って身体的被害を受けたという相談が全国の消費生活センターに計247件寄せられたと発表した。 このうち、呼吸困難や意識不明になったという相談も55件あった。 回収対象は小麦成分を含んでいた昨年12月7日以前に販売された旧製品で、2005年以降、計約4700万個を販売。同社は昨年12月、小麦成分を含まない製品に切り替えている。 宮城県の30代女性は今年2月、自動車運転中に全身が突然かゆくなって意識が遠くなり、救急車で病院に搬送された。同石鹸を、1年3か月間毎日使っており、別の病院で同石鹸による小麦アレルギー症状と診断された。 国民生活センターは旧製品を使わないように呼びかけている。問い合わせは、同社フリーダイヤル(0120・112・