革命的な選挙を経て、戦後初の本格的な政権交代が成し遂げられた。ただ、革命的とはいえ、政治体制が転覆する革命そのものではないので、そこに熱狂は見られない。共産主義政党に支配されていた国民が、民主主義政党による統治を求めて立ち上がったというのとはわけが違うのだ。 今回、国民は自民党ではない選択をしただけであり、ある意味、むしろ冷めている。永遠に政権を担ってもらうつもりで民主党を選んだわけではないのである。 それでも国民は初めて「選んだ」。この事実だけは確かだ。そしてその意味は大きい。だから革命ではないものの、私たちの身の回りに初めて起こった大事件であることには違いない。 その点では、全国各地で非自民という選択がされる中、ほとんど風が吹かなかった都道府県も珍しいだろう。私の住む山口県である。以下のように全部で4区あるうちの3区が、自民党前職の圧倒的な勝利に終わった。 【山口県の小選挙区当選者】
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