仕事柄、何百回、いや、もしかしたら千回以上プレゼンをやってきたかもしれません。おかげで、自分なりに「プレゼンテーションとはこういうものだ」を体得することができました。 一言でいえば、「プレゼンテーションの主役は相手である」。これに尽きます。 ある会社の「スローガン」をプレゼンしたときのことです。広告コピーを開発するうえで、最も難しいのが、スローガン。いわゆるキャッチコピーと違い、会社のビジョンを端的に表さなければなりません。しかも、3年、5年、ときには10年と長く使う。おまけに、クライアントからの注文も多い。カッコいいのがいい、英語がいい、耳触りのいい言葉で、などなど。仕事とはいえ、あまりの身勝手にムッと来るときもあります。 そのケースも同様で、なかなかの強敵でした。プレゼンには、社長以下20人は出席していたように記憶しています。これから、ブランドイメージを一新して、勝負をかけようという時