光と電波の間の領域にある「テラヘルツ波」が近年注目を集めている。テラヘルツ波は紙や木材、プラスチックや半導体などの様々な物質を透過することができ、光波の特性も持つため医療分野などのイメージング技術への応用が期待されているという。 しかしテラヘルツ波の健康への影響についてはまだ分かっていないことも多いという。テラヘルツ波の光子は化学結合を切断したり原子や分子をイオン化する程のエネルギーはないため、健康への悪影響は無いと考える向きもあるそうだ。実際の研究では遺伝物質への著しい損傷が認められるとする研究もあれば全く認められないとする研究もあり、まだ詳しく解明されていないというのが現状のようだ。本家 /. の記事で紹介されている米ロスアラモス国立研究所の研究は、この問題について新たな見解を示しているという。 この研究は、ごく少量のテラヘルツ波の照射によって二本鎖 DNA が解かれる場合があることを