JR四ツ谷駅の西となる新宿区側で、延べ面積が約14万m2の大規模開発が始まった。高さ145mのオフィスビルや住宅、商業施設などを整備する、同エリアではかつてなかった規模の大型複合開発で、完成すればエリア外からも企業や人を呼び込めそうだ。一方、駅東の千代田区側は古くから番町や麹町が格調高い地区として発展してきた。新宿区側も再開発を機に存在感を増していく。 四ツ谷駅周辺には江戸城の外濠跡が南北に走っており、東側と西側で風情が異なる。西側は江戸城から見て外濠の外側に当たり、住所は新宿区。中・小規模のビルが建ち並び、昔ながらの飲み屋街などもある“庶民派”の街になっている。一方の東側は外濠の内側に当たり、住所は千代田区。名門私立校や高級マンションが整然と並ぶ閑静なエリアで、新宿通り沿いには大規模ビルや高層マンションも増えている。