民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(2)〜ネットに軸足を移し始めた巨大広告主たち 「トヨタは北米でいちばん売れた車種のテレビCMを、一切打たなかったらしい」という話を前回書いた。 これについて、事の真偽をトヨタ自動車東京本社広報部に確認すると、「サイオンという若者むけのストア・ブランドのことでしょう。車種はbB、イスト、北米でのみ販売しているものの三つで、これについてはネット上で情報発信し、口コミで広げていくという宣伝戦略をとっている。たいへん好調な売れ行きです。もっとも、テレビではないネットの情報発信が功を奏したのか、クルマそのものがいいから売れているのかは、よくわからない」とのこと。だから「いちばん売れた車種のCM」うんぬんは誤解だが、北米でネットだけに頼るクルマの売れ行きが、たいへんよいことは確かである。 商業放送を支える土台が揺らぎだした トヨタは国内でも、ハイブリッ
第107回 日本はエネルギー大国になれるか 実現間近に迫った核融合発電 この5月27日に、東大立花ゼミの主催で、ちょっと面白いことを企画している。 5月27日は東大五月祭の最終日だが、この日、本郷キャンパスの工学部2号館(安田講堂すぐ隣の大きな建物)で、日本の核融合研究を代表する学者たち6人を招んで、 “徹底討論・核融合 『点火&アフター』 ロードマップとタイムテーブル” という一大討論会を開こうとしている。「点火」とは何かというと、核融合の火が点くということである。 核融合は、夢のエネルギーとずっと呼ばれてきた。水素、重水素といったどこにでもあるありふれた物質を燃料ににして、とてつもないエネルギーを取りだすことができる。核融合発電に成功したら、人類はもうエネルギー問題で悩むことがなくなるとまでいわれてきた。 また核融合発電は、安全性がきわめて高い。原子炉のように暴走す
アナログ放送の「跡地」に携帯電話会社が殺到 (松崎 隆司=フリーライター) NHKと民間各局は、2011年7月24日をめどにアナログ放送から地上デジタル放送へ移行するべく、準備を進めている。これに伴ってアナログ放送は停止。これまで使っていた帯域の一部(90〜108、170〜222、710〜770メガヘルツ)が空くことになる。 このアナログ放送の「跡地」は、地上波のテレビが現在使っている帯域の3分の1に相当する。総務省はこの帯域の使用について「テレビ放送以外の放送や移動体通信で利用することができる」(総務省・電波政策課関係者)と説明している。「跡地」の利用を巡って、携帯電話会社が水面下でし烈な争奪戦を展開している。 携帯電話会社はワンセグ対応機を作っても儲からない 総務省は2006年3月、この「跡地」の利用法について検討するため「電波有効利用方策委員会」を立ち上げた。これに先立って
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