2012年4月8日の放送で話題になった大河ドラマ「平清盛」の場面、あなたは見ましたか? そう、平清盛の弟・平家盛が、藤原頼長に抱き寄せられて押し倒される……というどきどきのワンシーン! 家盛演じる大東駿介さんと、頼長演じる山本耕史さんの麗しい絡みに、なんだか禁断の世界をのぞき見ているようで、どきどきとした!という女性も多かったのでは? 実は、藤原頼長が男色家だったのはわりと有名な話。それどころか、平安時代には武士が男性に抱かれることで出世した、という話もあったそうなんです。禁断の男色の歴史について『乙女の日本史』(東京書籍)の著者である歴史作家・堀江宏樹先生に聞いてみましょう。 「男色文化の最古の歴史は、日本書紀のなかで確認されています。内容は、神官の天野祝(あまののはふり)が、『うるはしき友』であった小竹祝(しののはふり)の死によって後追い自殺をしてしまうという、なかなか過激なもの。また