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ブックマーク / highlandview.blog.fc2.com (5)

  • ナナイ・ミゲルからシャア・アズナブルへの質問と確認と安堵と絶望 <映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でのすれちがい宇宙>

    いきなりだが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の話をしよう。 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア [Blu-ray]posted with カエレバAmazon.co.jpで詳細を見る 劇中、ネオ・ジオン総帥となったシャア・アズナブルと、その部下にして恋人ナナイ・ミゲルが、シャアの私邸?で会話するシーンにこんなやりとりがある。 ナナイ「クェス、よろしいんですね?」 シャア「あれ以上の強化は、必要ないと思うが?」 ナナイ「はい。あの子はサイコフレームを使わなくとも、ファンネルをコントロールできるニュータイプです」 シャア「そうだろうな」 このすれ違い! このすれ違い会話がいつ見てもたまらない。 ナナイの質問は明らかに複数の意味を込めている。 だから、シャアの回答でも間違いではない。 間違いではないが、コミュニケーションとしては完全にすれ違っている。 はたしてナナイは何を確認したかったのか?

    ga86
    ga86 2022/10/27
    シャアのシャアたる部分と自分がなぜシャアに惹かれるのかを思い知らされた明文。素晴らしい。
  • サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>

    『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するロボット「モビルスーツ」は、宇宙戦争で使われる兵器です。 スペックや武装なども細かく設定されており、ファンはミリタリー的な楽しみ方をすることが出来ます。 プラモデルもかつてその要素を取り入れて発展しましたし、現在でもネットでは「どのガンダムが最強か」などの議論が発生し、検証するためにミリタリー的な見地が持ち込まれたりもします。 私は残念ながら、プラモデルも買いませんし、ミリタリー的な知識も素養もないので、そういう対象としてのモビルスーツには全く興味がありません。 興味があるのはやはり、物語内に登場する「キャラクター」としてのモビルスーツということになります。 フィクションに登場させるためにつくられた架空兵器なのですから、登場人物(キャラクター)と同じように、当然そこには登場させる意図と、物語上で果たすべき役割があるはずです。 機械であり兵器であるモビル

  • 空虚なハマーン・カーンを救うことは可能か<『機動戦士ガンダムZZ』感想戦>

    師走のある日、Twitterにて『機動戦士ガンダムZZ』についてのやりとりを見かけました。 いくつかの話題が展開されていましたが、その中で「ハマーン・カーンの始末」についても議論されており、これに触発された私は、昔考えていたことを連投でツイートしました。 内容は「ハマーン・カーンの救済」について。 『ZZ』最終回で死んだハマーンを、何とかもう少し救うことができないだろうか、という検討です。 この記事は、その時のツイートをベースに加筆・修正をしたものになります。 なお、今年も結局数しか記事書いておらず、それゆえの「師走の悪あがき」でもあることは否定できないところです。 そもそもハマーン・カーンとはどういうキャラクターなのか 以前の『ZZ』記事の際に書いていますが、ハマーンというのはかなり空虚で脆弱なキャラクターです。 ハマーンはシャア・アズナブルの存在を大前提にしたキャラクターで、実際、ハ

  • アムロ・レイが、宇宙世紀の最後にしてくれたこと。<『逆襲のシャア』で起きた【奇跡】>

    映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』において、νガンダムを駆るアムロと、サザビーを駆るシャアのラストバトルが行われ、アムロはこれに完勝します。 シャアはνガンダムの腕1もぎとることすらできませんでした。 それにも関わらず、この戦いは宇宙世紀屈指の名勝負にあげられることも多いようですね。それはなぜなのか?と、いうようなテーマで、以前、記事を書きました。 サザビーのサーベルはνガンダムを切り裂いたか <『逆襲のシャア』 νガンダムvsサザビー戦のルール> この記事にコメントをいただいたのが今回の記事の直接のきっかけです。一部、抜粋させていただきます。 (コメントより) アムロの遠隔操作によるバズーカでシールドを、ファンネルの撃ち合い、 その他の二人のニュータイプとしての描写から考えて、 その二人のニュータイプの能力差が、五体満足のν、サザビーの崩壊 という考え方はいかがでしょう? シナリオ

  • 『∀ガンダム』から見える「物語の景色」<「黄金の秋」補遺拾遺>

    『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」についての記事には、ありがたいことに多くの反響をいただきました。 惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より> 嬉しいことに旧友も記事を見て感想をくれましたが、彼によると、私の記事は根的な論点がずれているという。子供の頃から、一緒に富野アニメを見て育ち、語りあってきた友と、意見の相違が生じてしまっていたというのか?で、その論点のずれとは? 友人「"別れのキス”…あの場面の問題は…キスのとき、舌が入っていたか、いないか。それだけだよ」 ……女王の目の前でどんなプレイなんだよ…。 彼は私が見えないロランとソシエの口内(奥)が見えるということか…。すばらしい能力だ。 さあ、みんなも行こうぜ。セルの向こう側へ! 今回は、『∀ガンダム』記事の補遺拾遺として、その後のいくつかのこぼれ話や連想などを拾ってみたいと思います(

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