NHK放送技術研究所は、開催中の「技研公開2011」で、本物に近い3次元のアニメーション映像を、利用者の操作に応じてリアルタイムに描画して表示する「インタラクティブIPレンダリング」技術を実演した。 具体的には、IP(integral photography)方式に基づく3D映像が表示されたディスプレイを横に傾けると、ディスプレイの中にいるキャラクターが、傾きに応じて滑って落ちていく、というデモを実演した。3D映像であるため、あたかもディスプレイの箱の中に、生きたキャラクターが入っているかのように見えるのである。「当初は、ディスプレイを前に傾けると、キャラクターが画面から飛び出してくるようにするつもりだったが、やや見えにくかったので、今回のようにした」(説明員)。 ここでいうIP方式は、NHK技研が開発を進める「インテグラル立体テレビ」の基礎になっている技術である。現在発売されている3Dテ
