前回、「マウント」にしても「マウンティング」にしても、「自分の優位性を誇示する」という意味合いとしては、英語ではmountという語は使わない、ということを書きました。たとえば「マウントをとられた」というとき×I was mounted.とか×He mounted me.のような言い方はしない、ということです。 また、「マウント」という語は、誇示することの他にもさまざまな意味で使われている、ということについても、少し触れました。今回は、この点について、もう少し詳しく考えてみたいと思います。「マウント」のようにさまざまな意味をもつ多義語は、辞書の中でどのようにみたらよいのか、多義語のたくさんの意味をどのように覚えたらよいか、そういったことについてお話しします。 マウントのたくさんの意味 まずは、マウントという語のもつたくさんの意味を整理してみましょう。 たとえば、写真好きの人は、マウントという
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