学生時代、ずっと男女共学校に通っていたのにも関わらず、女子との会話がゼロ そして、三十余年童貞を一心不乱に貫いてきた僕だからこそ、言えることがある VTuberの配信を聴いても、それは女の子とのお喋りではない その理屈が成り立つなら、僕は毎朝ラジオを通して伊集院光とお喋りしていることになる どちらかというと、ファミレスで透明人間になって、隣の席の可愛い女の子が繰り出すマルチ商法の勧誘を聴いている感覚に近い かわいければ、何やっても許されんのかよって思いながら、でもかわいいから聞いちゃう、みたいなさ まあ、声がかわいければそれでいいんだよ 声がかわいい、っていうのはさ、声道を通るため息一つだってかわいいことがあるんだよ そういうことなんだよ