二子玉川という地名を聞いて、ビジネス街をイメージする人は皆無だろう。二子玉川と言えば、雑誌などの「都内で住みたい街ランキング」で、上位に見かける人気のある街だ。周辺には東京と神奈川の県境となる多摩川が流れ、田園調布、代官山と並ぶセレブ街と言っても過言ではないだろう。そんな裕福なファミリー層が住んでいるイメージの街がビジネス街になろうとしているのだから、ただ事ではない。 ここで注目したいキーワードが、「クリエイティブ・シティ」だ。つまり、創造都市をつくろうというもの。クリエイティブ産業と街づくりの一体化を目指すというのだ。 2006年から本格的な開発が始まった「二子玉川ライズ」という事業で、現在は、商業、オフィス、住宅施設を計6ヵ所の街区に分けて開発が進められている。