「ドコモの状況を笑える状態ではない」――ソフトバンクの決算会見で孫正義社長が、NTTドコモの通信障害に関連して、スマートフォンによる通信量増加の状況を説明した。爆発的なトラフィック増に危機感を示し、「全ての電波をオークションにかけるべきではないか」と、電波の有効活用のあり方について持論を述べた。 モバイルネットワークでは「“ネチケット”が必要」 携帯電話最大手としてネットワーク品質に定評のあるドコモが、スマートフォンの通信対策に苦戦している。昨年末から、スマートフォンが行う大量の通信に端を発した障害が複数発生。総務省から行政指導を受ける事態となった。 ソフトバンクの孫氏は「我々も笑える状態ではない」と危機感を示し、スマートフォンによる通信の増加は「業界全体の共通の悩みだ」と説明する。孫氏によれば、同社の携帯電話網の通信量は、1年で2倍のペースで増加しているが、スマートフォンへの移行が進む東