次世代送電網スマートグリッド、電力業界も本格始動2010年2月4日2時7分 電気事業連合会は09年から、全国100カ所以上で天候によって太陽光発電の出力がどう変わるかを調べている=横浜市の東京電力横浜支社 電力や電機メーカーが情報通信技術を活用し、効率的に発電量と使う量のバランスをとる次世代の送電網「スマートグリッド」に力を入れ始めた。普及が見込まれる太陽光や風力で起こした不安定な電力を送電網に取り込むには欠かせないからだ。電力や電機メーカーは新たな収益源につなげようとしている。 ■太陽光発電のデータ収集 例えば、10年後の大型連休には、こんな場面も予想される。 工場は大半が休み。行楽に出る人も多く、電気の使用量は減り、一方で、住宅の屋根にある太陽光発電はフル稼働し、家庭内で使われないため、送電網に流れていく。電力会社はその分、火力発電所の出力を下げて需給を調整するが、それでも電気が余る。