沢山の血、涙、怒り、哀しみがパリを襲った。 1月7日に起きたパリでのテロ事件については、今でも数多くのことが語られ、分析され、指摘されている。日本でも多くの翻訳があり、その小説をクリバリ容疑者も読んだ形跡があるとされた作家アメリ・ノートンは今回の事件に際して、「正しい言葉を見つけるのは今よりも距離が必要だ」と、感想を述べた。事件の全容は明らかになっていないし、時間という距離を得なければ、この事件をどう捉えたらよいか、より客観的な解釈は難しいように思う。 『シャルリ・エブド』襲撃とつづくスーパー人質事件を解釈する際に、最大の問題となるのは、どのような立場の表明や分析をしようとも、それが必ず「構成主義的」なものとなること、すなわち他の立場や意見に連鎖していくことだ。 たとえば、単純にテロを非難したとしよう。それは翻って、フランス社会におけるエスニック・マイノリティたるムスリムの問題を(意図しな
化学と物理学の国際団体でつくる合同調査委員会は21日、理化学研究所のチームを原子番号113番の元素の発見者として認める論文を正式に発表した。これで、新元素の命名権をアジアで初めて日本が得ることが確定した。今後、名前を決める手続きに入る。 論文には、合同調査委による詳しい審査内容が記されている。113番元素の命名権は森田浩介・九州大教授ら理研チーム、115番、117番、118番は米ロのチームが得る。今後、名前と元素記号の案を国際純正・応用化学連合(IUPAC)に提案し、承認を求める。 森田さんらは、原子番号30番の亜鉛を83番のビスマスにぶつける方法で113番元素を人工的に合成。04年に最初に論文を発表後、12年までにさらに2回作成し、より確実なデータを提出した。米ロチームは理研より前に合成を報告していたが、作成の証拠となるデータが不十分とされた。(竹石涼子)
2003年(平成15年)8月、ロシアのドゥブナ合同原子核研究所とアメリカのローレンス・リバモア国立研究所による合同研究チームがアメリシウムとカルシウムから115番元素[注 2]の元素合成に成功し、翌2004年2月、そのα崩壊の過程で0.48秒間、113番元素を観測したと発表したが[4]、当時は113番元素についての命名権は得られなかった。 この実験は80日間にわたって、2.8×1012 個/秒(1秒間に2.8兆個)の亜鉛原子核をビスマス原子核に約 1.7×1019 回照射した。生成した113番元素の原子核は344マイクロ秒 (3.44×10−4 s) でα崩壊し、レントゲニウムの同位体となったのを、同年7月23日に検出している[6][7][9]。また2005年4月2日に同じ方法で行った合成で2個目の例を検出した。 2006年(平成18年)6月には、ドゥブナ合同原子核研究所とローレンス・リバ
図:元素周期表(提供:理化学研究所) 理研・仁科加速器研究センターの森田浩介准主任研究員らのグループが長年取り組んできた新元素合成の実験で、新たな成果が生まれました! 2004年、2005年に続き、今年8月に3度目の合成とその新たな崩壊経路を確認することに成功しました。これは、新元素の発見の「確定」につながる成果であります。 今回の合成は、実に7年ぶりの成功であり、実験開始からこれまで、元素合成のために原子を衝突させた回数は100兆回を超えます。森田准主任らの努力と忍耐の結晶と言える、すばらしい成果です。 図:今回新たに確認された113番元素の崩壊経路とその時間経過(提供:理化学研究所) 113番元素は、合成されてわずか0.667ms(約1万分の7秒)で次の元素へと姿を変えます。またその元素も次の姿へ、と次々に姿を変えていき、わずか135秒の間に6回の変身を行います。 そして、今回の成果に
要旨 理化学研究所仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)[1]が発見した「113番元素」を、国際機関が新元素であると認定しました。12月31日、国際純正・応用化学連合(IUPAC)より森田グループディレクター宛てに通知がありました。これに伴い、森田グループには発見者として新元素の命名権が与えられます。欧米諸国以外の研究グループに命名権が与えられるのは初めてです。元素周期表にアジアの国としては初めて、日本発の元素が加わります。 森田グループは、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)[2]」の重イオン線形加速器「RILAC[3]」を用いて、2003年9月から亜鉛(Zn:原子番号 30)のビームをビスマス(Bi:原子番号 83)に照射し、新元素の合成に挑戦してきました。
理化学研究所仁科加速器研究センター 超重元素研究グループ の森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)が発見した「113番元素」を国際機関が2015年12月に新元素であると認定しました。 そして、森田グループに発見者として新元素の命名権が与えられ、2016年11月、元素名が「nihonium(ニホニウム)」、元素記号が「Nh」に決まりました。欧米諸国以外の研究グループに命名権が与えられたのは初めてです。 元素周期表にアジアの国としては初めて、日本発の元素が加わりました。「元素周期表に日本発の名前を書き込む」という日本の科学者の夢が、ついに実現しました! このページでは113番元素発見に関連するコンテンツを紹介します。 「113番元素特設サイト」もございます。ぜひご覧ください! マンガ「113 ~ニホニウム発見に挑み続けた研究者たち~
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く