20歳をもって一応は成人というけれど、20歳の誕生日をむかえたからって突然大人のボディにチェンジするわけでもなく、また突如、なにがなんでも選挙に行きたいマインドになることもない。わたしたちは赤ちゃんとして生まれたときから、ゆっくり、じわじわと大人になっていくのである。大人と子供の間に明確な線引きなんてない。自分の中では。…ところが他者に接する場合になると話は別で「大人」と「子供」の間には、無自覚にも、結構はっきりとした区別をしているようなのだ。 というのも、最近うちの12歳の息子、私の友人女性達からすっかり「大人の男」として扱われるようになってしまったのである。 考えてみればそりゃそうで、息子はもはや私より身長が高く、声は日に日に低くなっている。大人っぽいを通り越して、ともすればオッサンのような安定感を漂わせてさえいる。昔から、恋人というより結婚相手としての需要が高そうなタイプだと感じてい