Jリーグに激震が走った。なんと、首位を走るチームの監督である尹晶煥(ユン・ジョンファン)が解任されたのだ。 通常ではありえない解任劇に、ユンの母国である韓国では「韓国人監督に優勝させたくないのでは?」と、日本の反韓感情をいぶかしむ声が上がっている。 もっとも、ユンの実績を鑑みれば、それも無理はない話だ。 ユンが監督を務めるサガン鳥栖は、年間予算はJ1チームの平均の半分以下で、下から数えて三本の指に入る低予算で戦っている。それでいて、近年の輝かしいサガン鳥栖の成績は、ユンあってのものでもある。 ユンが監督に就任した2011年。サガン鳥栖は、J2リーグにいた。それが、ユンが監督に就任すると、その年にJ1に昇格。その後も、明らかに平均を下回る予算のため、毎年“J2降格候補”とされながらも、J1に残留する。それどころか、上位争いを繰り広げ、強豪チームの仲間入りまであと一歩というところまで来ていた。