長崎県松浦市は同市鷹島沖の海底から元寇(げんこう)船のいかりを引き揚げるため、インターネットで寄付を募っている。鎌倉時代から海中に眠る歴史資産を740年ぶりによみがえらせ、松浦市の知名度アップや観光客の呼び込みを狙う。 1281年の弘安の役で鷹島沖に停泊していた元軍の船は、暴風雨で多くが沈没したとされる。鷹島沖にある国内初の海底遺跡「鷹島神崎(たかしまこうざき)遺跡」からは、元軍の船2隻、武器の「てつはう」、陶磁器など4千点を超える遺物が見つかり、国史跡に指定されている。 引き揚げを計画しているいかりは長さ約2メートル、幅約25センチの木製で、沈没船のそばで2013年に確認された。市は今年9月以降に引き揚げ作業を始め、保存処理する。いかりは過去にも引き揚げたことがあるが、昨年は海中調査開始から40周年の節目だったため、PRに力を入れてきた。 寄付額の目標は1千万円で、これまでに709万5千
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