男性のためのメンタルヘルス・ケアをテーマとする本連載「メンヘラ.men's」、今回のテーマは「ドメスティック・バイオレンス(DV)」です。 「男性とDV」という文字列を見ると、男性が加害者の側に立つ画をみなさん想像しがちだと思います。 妻「アンタ…お酒はもうやめて…」 夫「うるせえ!いいから酒買ってこい!(ガシッボカッ)」 こんな感じの、暴れる飲んだくれ親父と涙ながらにそれを止める妻、もしくは「巨人の星」の星一徹のような頑固オヤジによる鉄拳制裁。 漫画やドラマで描かれるDVは、このように「男性が加害者で、女性が被害者」のものが圧倒的に多数です。 たしかに、DVが「家庭内暴力」と呼ばれていたころのDVは、あるいはこのような姿が一般的だったのかもしれません。しかし昨今のDV事情は、このようなステレオタイプからは少し離れつつあります。現在のDVは女性も、男性も、性別を問わず「加害者」にも「被害者