中央アジアのキルギスで、仲間を連れた若い男が嫌がる女性を自宅に連れていき、一族総出で説得し、無理やり結婚させる――キルギス語で「アラ・カチュー」と呼ばれる「誘拐結婚」。この驚きの「慣習」では、誘拐され、結婚を受け入れる女性もいれば、拒む女性、受け入れたものの離婚する女性もいて、それぞれに「物語」がある。フォトジャーナリストの林典子さんは、2012年7月から5カ月間、キルギスにて誘拐結婚の実態を取材・撮影。さらに約1年半後、彼女たちを追跡して1冊の写真集『キルギスの誘拐結婚』にまとめた。前回に引き続き、取材で出会った女性たちの中から特に林さんの印象に残った4人の女性の「物語」の後編をお届けする。
私はこれまで環境にも偶然にも恵まれて生きてきたけど、中で最も大きな幸運は、大学を卒業した時点で大企業を中心とする日本の「社会から拒否され、排除されたこと」だと思う。 私が 22歳で就職活動をした時、日本にはまだ男女雇用均等法が無く、女性には(自立して食べていくには不可能なほど給与が低い)アシスタントという職業しか選択肢がありませんでした。 それは総合職男性の“お嫁さん候補”として職場に常駐し、コンピューターもない時代の“大量の手間のかかる単純作業”を一手に引き受ける補助職になるという道。 就職活動を始めてすぐ、「女性にはキャリアを積むための訓練や、意味のある仕事をする機会は一切与えられない」のだと知って最初は 「まじかよ!?」 と思ったけど、 今なら私の人生において、あれほど大きな幸運は他になかったと断言できます。 ★★★ 今、世の中が大きく変わりつつあるのに、多くの人が動けないまま不安に
「集団的自衛権行使反対派による徴兵制キャンペーンを考えてみた」という記事なんか見ても自衛隊入隊の応募者数が年間10万人以上いることを挙げて「海外派遣による隊員の命の危険が、募集を困難にしてはいない」と主張しています。 要するに、徴兵などしなくても志願者がたくさんいる、というロジックです。 自衛隊は志願倍率が高い(平成25年国防白書)ので、徴兵制を敷いて莫大な訓練費用をかける必要性などないんです。 http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50707636.html という論者もいます。冒頭に挙げた数多久遠氏などは「航空学生採用試験の倍率は、高い数値を保っています」とも言っています。 戦前日本の軍隊構成 選抜徴兵制が布かれていた戦前日本では平時の軍隊規模は約25万人でこのうち20万人が徴兵された兵卒でした。軍隊全
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