スペインサッカー界で一本の映画が注目を浴びている。 今冬、スペインで公開された『Diamantes negros(黒いダイヤモンド)』は、アフリカのサッカー少年の海外移籍の暗部に迫ったドラマだ。 クラブや代理人にとっては都合の悪い現実を切り取った内容が評価され、サッカー関係者やメディアの間で話題になっただけでなく、マラガ映画祭では観客賞も受賞している。 内容はシリアスだ。マリの少年アマドゥとムッサに才能を見たスペインのクラブのスカウトは、彼らと契約しマドリードへ連れていく。少年たちは貧困から逃れたかに見えたが、差別、年齢詐称の強要、悪徳代理人など、様々な問題に引き込まれていく、というもの。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 625文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく