昭和41年発行の本だ。六十代半ばを過ぎた私には、昭和40年代はそれほど遠い時代のような気がしないのだが、半世紀前のことであり、確かに本作を読んでいると、描かれている人や社会の雰囲気が、もうすでに身の回りにすっかりなくなってしまっていることに気づかされる。 「新潮」「小説現代」などに発表された十三の短編が収められていて、一番古いものは昭和36年、最も新しいものは昭和41年1月号掲載の作品だ。その時期は、東京オリンピックをはさんだ、おそらく日本が非常な勢いをもって経済成長をしていた頃に当たるのだろうが、どの作品も静かで穏やかで落ち着いているという印象を受ける。ことに女性たちの、強さを秘めながら控えめでしとやかなありようにとても魅力を感じた。 何年か前に同じ著者の『一個 秋その他』という作品を読んだことがあって、今回のなかに、その時に読んだものが三篇入っていた。近頃は推理小説ですらきれいに忘れて

昨日は遅い夏休みをとりました…というか取りきれてなかったので消失する前に休みにしました。 家の片付けを…と思っていたんですが、ただ今絶賛映画「ラストレシピ」のプロモーション期間中ゆえ録画消化も多く、ついついテレビを眺めてしまうのでこれはいかん勿体無い！と出かける準備をし、ここ近ごろ最も飢えていた「青空の下の撮影散歩」に出ることにしました。昨日も準備していたPENTAX K-70に単焦点レンズを付けて、リコーオートハーフもフィルムが残っているのでそれも携帯。 まずは休みがあったらゆっくり訪問してみたかった、代田橋にあるアンティークショップ「キモノ葉月」さん。オープン後すぐに行ったし平日昼間だったせいか、葉月さん直々に色々見せていただいて…。気がつくと…ムムッ♪楽天カードマーン♪うっかり？楽天カードマンを召喚。（呼ぶ気満々だったくせに！） もうひとつ、縞にポップな花柄のお召しと迷ったんだけど、