大正8年生まれで今年満100歳を迎えた兵庫県丹波市柏原町の浅野よしゑさんが、18歳の時にモデルとなり、昭和11年の文展(日展の前身)で入選した日本画と82年ぶりに対面した。ほぼ等身大の作品は、出品前に1度見たきり。「娘の時にモデルになった絵が賞に入ったことは生涯忘れられない思い出。こうやって再会ができ、うれしい。私にもこんな若い時があったんやなあ」と、やわらかい眼差しで絵の中の少女の自分を見つめていた。 昭和最終日に1万円預金 平成30年間の利息でいくらに? 82歳男性が仲間にクイズ 作品は、日本画家・堂本印象門下で、旧制柏原中学美術教師の日本画家・山本茂斗萌(もとめ)さん(1902年―85年)が描いた「少憩」。 後に日展入選24回を数えることになった山本さんの官展初入選作品。元の作品は、向かって左側に足踏み式のミシンを、右側に仕事の手を休め、いすに寄りかかって一服する少女を描いたふすま2