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ブックマーク / animestyle.jp (5)

  • 第5回 エフェクトを考える(1) | WEBアニメスタイル

    この連載もそろそろ折り返し地点に差し掛かって来ました。今回はエフェクトについて書いていこうと思います。ここを読んでいる皆さんも一番興味のあるところではないでしょうか。まず撮影におけるエフェクトというのはどういうものか、という事から入りたいと思います。 撮影で言うエフェクトとは、合成したセルと背景に対し、リアリティの向上や演出効果を高めるため、特殊効果を画面上の要素として付加する作業です。ちょっと堅いですね(-_-;)。くだいて言うと、画面の密度を上げて見た目をよくすることです。お風呂シーンのシャワーとか、大事なところが見えない湯気とか、戦闘で発射されるビームや爆発、各種魔法や剣を交えた時の火花、車のヘッドライトや画面に差し込む光、ピンぼけしている画面など、ありとあらゆるものがあります。中には目にしていることすら意識しないものもあるでしょう。今のアニメは、これらのエフェクト表現を実に巧みに、

    第5回 エフェクトを考える(1) | WEBアニメスタイル
  • 第4回 カメラワークを考える | WEBアニメスタイル

    今回はカメラワークの話です。アニメにおけるカメラワークというのは、画面に対して何らかの動きをつけ、画角や位置を動かすことによって画面に変化をつける演出的な技法です。これによって、来平面であるアニメーションでも擬似的に移動や奥行き、高さなどを表現することができます。 フィルムで撮影した時代は実際にカメラを動かしたり素材を動かしたりして実現していましたが、現在は全てデータ上で行うために、若干考え方が変わっているところもあります。ただし、使用するソフトによっては、仮想のカメラを用いて、フィルム時代と同じように設定できるものもあります。なぜそこにこだわるのかというと、カメラがあるかないかで動きに対する考え方が180度変わるからです。カメラのありなしは、動きを作る上で、カメラを動かすのか、素材を動かすかの違いということになります。例えば画面が右に動いているように見せるには、素材を固定してカメラを左

    第4回 カメラワークを考える | WEBアニメスタイル
  • 第3回 レイアウトとタイムシートを読み解く | WEBアニメスタイル

    今回からはやっと実作業の話に入っていきます。 まずは撮影のみならず、アニメーションの制作現場において非常に重要なツールであるレイアウトとタイムシートの話から。ざっくり言うと、レイアウトは画面の配置に関する指示が、タイムシートは各種タイミングに関する指示が書き込まれた設計書、あるいは仕様書といったものです。記された具体的な指示を元に撮影の作業が進められます。逆に、いくら画が上がっても、これらの書類がないと作業に入れません。 レイアウトは、アニメを制作する上で実際の画面を設計するのに欠かせません。絵コンテを元に、原画担当やレイアウターが画面の構図とキャラクターの動きや配置などをレイアウト用紙に描いたものです。アニメ関連の出版物や展示会などで、実際に目にしたことのある方も多いと思います。動画と同じくタップ穴が空いていて、前回説明したフレームが印刷されています。紙質は薄めですが、各社によってまちま

    第3回 レイアウトとタイムシートを読み解く | WEBアニメスタイル
  • 第2回 フォーマットいろいろ | WEBアニメスタイル

    今回は映像制作で使用する「フォーマット」についてお話ししましょう。 「フォーマット」と言ってもピンと来ない人も多いかもしれませんが、例えば画像でよく見かけるJPEGやBMPなどの画像系形式、いわゆるファイルフォーマットというのはよく目にすると思います。映像の場合ももちろん各種のファイルフォーマットが存在しますが、その他にも放送形式や上映時の画面の比率やサイズなどの数々の決めごとがあり、それぞれが規格として決められています。ここでは、完成した作品を映像パッケージとして定義するための色々な決まりごとという意味合いで使っていきたいと思います。最終的な納品にも関わってくる映像制作の基準なので、フォーマットをどうするのかについても撮影の関与が大きいのです。最近では配信など今までのフォーマットにとらわれないことが可能なチャンネルもでてきましたし、マルチビジョンや携帯電話の動画では当たり前になっている縦

    第2回 フォーマットいろいろ | WEBアニメスタイル
  • 第1回 アニメの「撮影」って? | WEBアニメスタイル

    WEBアニメスタイルをご覧の皆様はじめまして。アニメの撮影、ビジュアルエフェクトを仕事にしております泉津井と申します。アニメスタイル007で『響け! ユーフォニアム』の記事を書かせていただいたご縁で、WEB版でも原稿を書かせていただく事になりました。これから数回の予定でアニメの「撮影」について、アレコレ書いていく予定です。 この連載では、アニメファンでも普段馴染みのないであろう「撮影」というセクションの仕事の内容や役割などについて解説しつつ、仕事にまつわるエピソードなども交えていければと思っています。自分のフィールドであるアニメの「撮影」という仕事の魅力を知ってもらい、皆さんがより深くアニメを楽しむ一助になれば幸いです。 まず第1回目は「撮影」とは一体何をしているのか、というところから始めたいと思います。なお現在のアニメの撮影は完全にデジタルに移行しており、作業内容からすれば合成もしくはコ

    第1回 アニメの「撮影」って? | WEBアニメスタイル
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