風が冷たくなってきましたが、日差しを感じると あたたかい日々。散歩にはちょうどよい季節かもしれません。 みなさんはどんな1週間を過ごされましたか? 今週、印象に残った一冊をご紹介します。 泡坂 妻夫さんの 『湖底のまつり』です。 旅先で川に流された紀子は、助けてくれた晃二と一晩を 過ごし身体を重ねる。しかし、翌日になると晃二は姿を 消していた。 地元の人に尋ねると、彼はひと月前に毒殺されたという。 では、昨夜の男はいったい誰だったのか。美しい描写と 折り重なる謎が深い余韻を残すミステリ。 美しい山里の景色。突然姿を変え、荒々しい牙を剥き、 あらゆるものを飲み込もうとする河川。 村で行われる最後の祭り。やがてダムの底に沈みゆく村。 あらゆるピースが、丹念に、妖しい美しさ持って描かれて います。田舎の里山の自然や、村で行われる派手では ないが何か荘厳な雰囲気を感じさせるお祭り。男女との 絡みで
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