先日、定食屋に入った時のこと。隣の席のお兄さんが店のおばちゃんに「ご飯を気持ち多めにしてください」と注文していた。僕はその「気持ち多めに」という言葉のニュアンスから、普通盛りより1.5倍くらいの量を想像していたのだが、おばちゃんが持ってきたのは日本昔ばなしみたいなてんこ盛りのご飯だった。なるほど、これがおばちゃんが考えるところの「気持ち」なのだ。 「気持ち」の量というのは人によって個人差があるだけに、そんなぼんやりした頼み方だとサービスを与える側と受ける側の間でギャップが生まれやすいのではないだろうか? この曖昧な「気持ち」というものの正体を確かめてみよう。