日本には伝わってこないドニ・ラヴァンの活動に関するドキュメンタリーが制作されていた、ということで早速見てみたところ、これがとても面白かった。このドキュメンタリーはレオス・カラックスとのアレックス3部作をドニ・ラヴァンが語るシーンからスタートする。ここで早速『ボーイ・ミーツ・ガール』のカメラテストのシーンというレアすぎる(!)映像が挿入された時点で既に泣きそうになってしまった。ドニ・ラヴァンがヘッドフォンのスウィートなポップミュージック越しにミレーユ・ペリエを幻視した、『ボーイ・ミーツ・ガール』のあの素晴らしいシーンの「プレ状態」が、このカメラテストだ。撮影前ということは、このカメラの後ろにいる当時21歳か22歳のカラックスは、ドニ・ラヴァンにヘッドフォンをさせ8分以上もの間、延々と一人芝居をさせる(注*これは別の映像で見た)という鬼のようなことをする。おそらくこのカメラテストは”アレックス