日本には伝わってこないドニ・ラヴァンの活動に関するドキュメンタリーが制作されていた、ということで早速見てみたところ、これがとても面白かった。このドキュメンタリーはレオス・カラックスとのアレックス3部作をドニ・ラヴァンが語るシーンからスタートする。ここで早速『ボーイ・ミーツ・ガール』のカメラテストのシーンというレアすぎる(!)映像が挿入された時点で既に泣きそうになってしまった。ドニ・ラヴァンがヘッドフォンのスウィートなポップミュージック越しにミレーユ・ペリエを幻視した、『ボーイ・ミーツ・ガール』のあの素晴らしいシーンの「プレ状態」が、このカメラテストだ。撮影前ということは、このカメラの後ろにいる当時21歳か22歳のカラックスは、ドニ・ラヴァンにヘッドフォンをさせ8分以上もの間、延々と一人芝居をさせる(注*これは別の映像で見た)という鬼のようなことをする。おそらくこのカメラテストは”アレックス
「変態」という言葉はもともと生物学の用語で、例えば蝉の幼虫が夏に木にとまってミンミン鳴く成虫になるように「姿が変わる」ことを指したものだった。それがいつのまにか、心理学の用語「変態性欲」を経て人口に膾炙し、性的に一般的でない人や行為を指して「変態」というようになったのだと考えられている。 生物学でいう「変態」は、英語でいうと「transform」。自動車が意識を持つロボット生命体に変形する『トランスフォーマー』を思い出してしまいがちだけれど、実はこの「トランスフォーム」という概念に執着した人物を一人思い出してほしい。漫画の神様こと手塚治虫その人だ。かつて医学の道を志したこともある手塚治虫は、生涯を通してこの「トランスフォーム」に関心を持ち続けた。 今回紹介する『ぼくらのへんたい』を読んでいる時、この手塚治虫における「変態」について、どうして考えたくなってしまった。『ぼくらのへんたい』は思春
→紀伊國屋書店で購入 「近代的なものの原典」 ついに出た。ホッブズの哲学体系三部作の完訳。哲学要綱草稿付き。2012年の読書界の収穫と言えば、本書を挙げなくてはならない。総計1700頁に及ぶ大冊(!)の重みは、優に大辞典に匹敵する。持ち運びには不便このうえなく、本体価格は二万円。誰が買うのか分からないような、開いた口がふさがらないほど反時代的な本を出す出版社の――気が知れない、というか――意気にはほとほと頭が下がる。一冊でホッブズ著作集が揃えられると思えば、じつは決して高くない買い物である。 訳者は福島の大学教員と高校教員のペア。十七世紀に書かれたラテン語と英語の二通りのテクストを比較対照し訳出するという作業にかけられたであろう労力は、想像を絶する。一部を除きこれまで手の付けられなかった難事が果たされた今、日本のホッブズ研究は新時代を迎えた。同時代人デカルトの影に隠れ傍流に甘んじがちであっ
基本的に過去を振り返るのが邪魔臭くて仕方がない人間なので、こういうことをするのは珍しいんです(音楽について振り返るのは嫌いなのではなく、やり始めると終わらないとかが問題で)。ですが、今年は大学で非常勤の講義をするので、その時の自己紹介用にこういう去年のベストとかを最初に示すのもいいかなとか思ってやってみます。 ただ結局、セレクトがマニアックすぎると受講者にはなんら有意な情報にならないのではないかと、いろいろと問題が頭をかすめますが、気にせずGO!(ちなみに私のオールタイム・ベストはこちらにリストがあります。基本的には変わってないかな?いや一部変更したいところありますが、それはまたこんど。) あ、あとちなみにこれは「私が聴いた2012年のベスト」であってリリース時期とは関係ないです!そもそもリアルタイムに音楽を(ほとんど)追ってはないので…。あとこういうのって1位から書くのがいいのか、10位
ラブライブの時間圧縮的な演出が素晴らしい。 一つはシーン単位での圧縮。 例えば、3話で言えば、 OP明けから 学校玄関前(おそらく登校時)→屋上(直後?)→秋葉原(何時なのか不明)→校門前(放課後) →ほのかの家(ちゃぶ台が片付けてある)→神社(夜) と移動シーンなしで繋いでいきます。 ここまでの連続でのシーンのつなぎはなかなか見ません。 普通であれば、 「屋上へ探しに行くシーン」とか「秋葉原へ移動するシーン」とか そもそも「授業を受けているシーン」とかそういうのが入るでしょう。 でも、このアニメではそういったシーンは一切排除しています。 しかも何気なく見ているとそこまで気になりません。 なぜか。 それは、それらのシーンがこのアニメが見せたいシーンではないからです。 屋上に探しに行くとか、移動シーンとか授業とか、 そういった「段取り」は要らないとはっきり宣言している演出なのだといえます。
『たまこまーけっと』第3話「クールなあの子にあっちっち」までを観て。 第3話で、山田尚子監督がコンテに参加しなくなると第1話・第2話の少女+可愛らしさが急に鳴りを潜めるのが面白かった。ここまで雰囲気ががらっと変わるものなのか。山田尚子監督の独特の少女感って、他の演出家にはうまく真似できないってのが興味深い。 小川太一さんのコンテ・演出が良かった。『中二病でも恋がしたい!』第11話で印象的だった横構図のフルショット・ロングショットが目を引く。別に頻度はそこまで多くないし、他の演出家だってやっていることなのに(第1話・第2話で山田尚子監督もそれなりの頻度で使用している)、小川太一さんの横構図はやけに印象的だ。平面的というか、水平的というか、なんいうか。小川太一さんの横構図には、柵や窓・門の格子などが前景・後景に配置されることによって、横構図をより水平的に見せている感じがする。と云っても、小川太
戦勇が面白い。 まず山本寛監督が横手さんと組んでこういうアニメをやるって言うのが良いよね。 ヤマカンについては色々とみんな思うところがあるとは思うけど、 俺としてはやっぱり「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の時のヤマカンが好きだったので、 戦勇はこれこそまさに俺が求めていたヤマカン。 いやぁそれにしても戦勇は見ればみるほどハレグゥだなぁ。 戦士=グゥ(黙ってれば美形。相方をいじめることが生きがい。) 勇者=ハレ(いじめられる主人公。すぐいい気になる。) 新キャラの魔王はグゥの超能力部分担当と見れば、 魔王+戦士=グゥ なのかもしれない。 内容的に見ても面白いが、 スタッフ陣を見るとまた面白い。 OPのコンテ演出は前期に「てーきゅう」で度肝を抜いた板垣監督 また、2話の原画にはジュエルペットサンシャインの監督の稲垣隆行さんが参加している。 そしてヤマカン この3人が意味するものは・・・・・・
変革の自民、若手台頭 衆院選後“最大派閥”強まる発言力(産経新聞) 昨年末の衆院選で政権奪還を果たした自民党内で、大量当選した新人を中心とした若手が台頭している。70~74歳の医療費窓口負担割合をめぐり、若手が先輩議員に「同じ『有権者の代表』なのに発言を封じ込まれる筋合いはない」と声を強めているのだ。「若手が発言力を強めるのは、党が生まれ変わった証拠」(幹部)との評価もある一方、「内ゲバ」の印象が強まれば、政権を失った民主党の二の舞いとなりかねず、難しい党運営を迫られている。(力武崇樹) 7日の党厚生労働部会。若手を代表する小泉進次郎青年局長が高齢者の窓口負担に関し、「2割という本来の水準に戻すべきだ」と発言すると、若手から大きな拍手がわき起こった。 平成20年からの「特例措置」である1割負担を継続するのは世代間の公平性に欠けるとの主張は、もともと党内にもくすぶっていた。これに対し、参院選
今現在、「レズビアンってどんな生活してるの?」という質問にもっともよく答えているのは、昨年SheWiredが出した以下の特集なんじゃないかと思います。写真主体でとてもわかりやすいから、日本の人たちにも見てほしいな。 SheWired - A Day in Gay America: The Women - Photos この特集のもとになっているのは、LGBTニュースサイトのAdvocate.com が2012年11月9日(日)におこなった、「A Day in Gay America」というイベント。同性愛者の日常のひとコマを各自が写真に撮ってupするというもので、そりゃもういろんな場所のいろんな人の写真が集まってます。その中からレズビアンの写真を選んで編集したものが、上記SheWiredの「 A Day in Gay America: The Women」なわけ。思うんだけどこれ、日本のレ
●『たまこまーけっと』2話。これすごいな。なにこのクオリティの高さ、と驚いてしまう。『中二病…』とは大きく異なった、デジタルエフェクトを最小限に抑えたフラットな画面の色彩設定の美しさにまず驚く。この色彩は『ピングドラム』を超えてるかもとさえ思った。あらゆる場面、あらゆるカットにおいて色彩の設定がかっこよく(その色がなぜそこにあるのかがいちいち納得できる)、密度があり、しかも決め過ぎていない。止まっている絵としての色彩配置ではなく、あくまで動いているものとしての色彩。かなり大胆に色を使っているけど全然下品にならないし、響きが濁らない。そして演出がまたすごく細やかで、細かいところまで芸が行き届き、効いてる感じ。1話の演出はちょっと鼻に着く感じだったのだけど、「いかにも」な感じがかなり抑制されていた。女の子の動きのとらえ方とか(カットがかわってパッとフレームが近寄るタイミングとか)、細かい動かし
この講義録は、四谷アート・ステュディウムの学生のみに公開している講義録より、一部を抜粋したものです。 >> 芸術理論ゼミの講座案内はこちらです。 第3回|INDEX I. 絵画をめぐる問題群 1. 「美学」か「実学」か 2. 高橋由一の生涯と転換 3. フェノロサとの関係 II. 技術と美学 1. 『絵画の領分』より 2. 美学的対象としての美術作品の成立 Ⅲ. 土木絵画 1. 土木絵画の特異性 2. ローカルカラー論争/今まで存在しなかった風景 3. 土木絵画は誰に継承されたのか? 4. 由一とクールベ 5. 文学/思想における参照例 _____________________________________________________________________________ I. 絵画をめぐる問題群 1. 「美学」か「実学」か 芸術理論ゼミ第2回講義録「IV. 絵画と呼
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真魚は帰ります🏖️🍧 @kakari01 【設問1】以下の読み方を応えよ (1)★★★★★★★ 【設問2】世界で一番新しい国の人口を答えなさい 【設問3】ライラックがどんな花なのか下の空白に図を書いて説明しなさい。 #ブランキージェットシティーセンター試験 2013-01-24 22:38:04 真魚は帰ります🏖️🍧 @kakari01 【設問4】上記の歌詞を読んで答えなさい(1)僕が何故ディズニーランドに行かないのか答えなさい (2)行かないことによって僕はどうなったのか答えなさい【設問5】本当の世界の色を答えなさい #ブランキージェットシティーセンター試験 2013-01-24 22:44:56
EFSA (欧州食品安全機構) の Nancy Podevin 氏と Patrick du Jardin 氏が、米国で既に商業化されている遺伝子組み換え作物において、86 種のうち 54 種に「Gene VI」と呼ばれるウィルス遺伝子が含まれているのを発見した。Gene VI に感染した遺伝子組み換え作物には、「CaMV35S プロモーター」と呼ばれる遺伝子発現を調節する配列が組み込まれているとのこと (Independent Science News の記事、本家 /. 記事より) 。 意図的に Gene VI が植物の遺伝子に組み込まれた場合、黄化や奇形といった症状が出たり、繁殖力が低下することが分かっている。つまり、毒素のように機能する Gene VI は、植物にとって有害なのだという。また、人体細胞においても Gene VI の活動 (RNA サイレンシング) が見つかっているため
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