本書は連載「「シェル芸」に効く AWK処方箋」を単行本化したもので、本記事はその連載の第4回を加筆修正したものです。 第4章 AWKで一番の得意ワザ! シェルで文字列を自在に扱うための文字列関数 AWKの最も得意とするものは文字列処理だと言われています。従来、Unix上で文字列を処理する一般的な方法は、sedコマンドをはじめ、非常に特化した文法を有するプログラムで処理することでした。しかし、AWKの登場により汎用的でC言語ライク な、人が理解しやすい記述を行えるようになり、文字列処理の生産性が向上しました。ここではその文字列処理について説明します。また、AWKの生みの親の一人であるBrian Kernighan大先生からも提案された、ある変更についてもお知らせします。 4.1 文字列の抜き出し データ処理の基本は「データを加工・集計してまとめる」こと、つまり「元のデータから必要な部分を抜き
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