科学の進歩により、近年では生まれてくる子どもの性別を産み分けることも可能となった。しかし、実は動物界ではこのような産み分けが日常茶飯事におこなわれていたことが、新たな研究により明らかになった。 米スタンフォード大学医学部とサンディエゴ動物園の研究チームが、同動物園で暮らす670種、全3万8000匹の動物たちを祖父母から孫までの三世代のデータを分析したところ、動物たちは、なんらかの生理学的なメカニズムによりオスメスを産み分ける能力をもっていることが判明したとか。そのメカニズムについてはさらなる研究が必要とのことだが、より強くて健康なオスとつがいになったメスはオスを出産する確率が高く、オスを生んだ親はメスを生んだ親よりも孫ができる確率が2.7%も高いことがわかったという。 研究に参加したサンディエゴ動物園のGreg Vicino氏は、「これまで我々は、子孫を残すためにオスがメスを取り合っている