自らが「文学」だと信じるものを自由に展示・販売できる「文学フリマ」。さまざまな書き手と読み手がつくりあげる空間は、回を重ねるごとに熱気を帯び、文学作品にかかわる多くの人々を魅了しています。本連載では、そんな文学フリマならではのバラエティに富んだ作品をご紹介! 第4回目は会社員ライターのしりひとみさんにお話を伺いました。「ネットに載せたら人生終わる本だけを扱います」というインパクトある紹介文に惹かれ、足を運んだ先が「知りすぎクラブ」。しりひとみさんと、スイスイさん(エッセイスト)による出店ブースです。 今回は、そんな「知りすぎクラブ」から、しりひとみさんの日常が赤裸々に綴られた『これも地獄と呼ばせてほしい』と『異常係長日記』をご紹介させていただきます。インタビューでは、日常を書くことに対する恐怖心や、理想と現実に揺れる葛藤について語っていただきました。 ──はじめに、文学フリマに出店するよう