ポップ・カルチャーと社会。ブックオフの108円コーナーに陳列されている、薄っぺらい新書のタイトルみたいだ。しかし、本稿の内容に沿ったものをと考えたら、これ以上のフレーズは思い浮かばなかった。ポストモダンかぶれの思わせぶりなやつはゴメンだし、ならばとストレートに表現してみた。 本稿を書こうと思い立ったきっかけは、上西充子の著書『呪いの言葉の解きかた』を読んだことだった。この本は呪いの言葉に対抗するためのヒントを示してくれる。“嫌なら辞めれば” “これだから女は” “なにがあっても家族なんだから”など、日常には抑圧的な言葉が多い。それを浴びたせいで学校や仕事場に行けなくなり、最悪の場合この世からフェードアウトする選択をしてしまう。そうならないための処方箋を記したのが『呪いの言葉の解きかた』である。 読み終えた後、究極の抑圧とはなんだろう?と考えた。多くの答えが浮かんでは消えを繰りかえした結果、
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