日本の伝統文化の再発見やエコロジーというテーマは、消費社会へのアンチテーゼとしてのライフスタイルの象徴となりつつが、実のところそれらは看板を変えた消費主義の一部に過ぎないという問題を抱えています。株式会社丸若屋の代表、丸若裕俊さんは日本の伝統的な文化や技術を現代にアップデートする取り組みをしています。彼の独自性のある仕事はどのような発想から生まれるのでしょうか? 編集長の宇野がお話を伺いました。(構成:高橋ミレイ) ※この記事の前編はこちら 1990年代をアップデートするツールはお茶かもしれない宇野 要するに、20世紀末の都市というのは、たとえばこの渋谷もそうなのだけど文化左翼的な「消費社会はダイナミズムを生まずに、与えられたものを消費するだけ」という世界観をどう結果で破壊していくか、という勝負をしていたと思うんですよね。資本主義のいい意味でも暴走の結果として、誰も制御できない状況が生まれ
![【インタビュー】丸若裕俊 茶碗に〈宇宙〉をインストールする(後編)|PLANETS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e45c3e166b0b51d3a0d820e25d63f00678804bd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F4955491%2Frectangle_large_10001aabbca6b390dc33425097af07fb.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)