「平匡さんが一番好き」。 契約結婚という前提があるからこそ、ためらいもなく言葉にしたみくり(新垣結衣)。恋愛感情が込められているわけではないから、その言葉はごくナチュラルで打算がない。それゆえに、「(言葉の)浸透力がハンパない」と、初めてと言っていいほどの清々しい笑顔を見せた津崎(星野源)。見所の多い、大きく前進した、かと思わせる第3話だった。 旦那の浮気に悩まされているみくりの親友、安恵(真野恵里菜)や、アラフィフでいまだ独身であることの煩わしさを感じている叔母、百合(石田ゆり子)など、「結婚」はするにせよしないにせよ、様々な形で問題をつきつけてくるものだということを端的に描いた前半。そこで改めて、気持ちやプロセスをすっ飛ばして、「結婚」というゴールを形だけ先に達成させてしまった契約上の「夫婦」という設定が、視聴者それぞれに「結婚」というものを考えさせる機能として働いているのだと気づかさ