間も無く一歳を迎えようというタイミングで、また息子が入院をしていた。2ヶ月ぶり2回目。 入院理由が命に影響がないものであったことももちろんあるが、我々夫婦はたぶんやや呑気であった。入院ももう2回目だからである。前回と同じ、勝手知ったる病院だ。だから付添い入院の準備も前回に比べりゃお手の物だし、退院までの夫婦での役割分担もお手の物だ。今回は、暗中模索ではないので、大変は大変なものの、前回に比べりゃ幾らかは、どうってことないもんだった。とは言え、結婚してしばらく漸く授かった我が子だ。手放して堪るものかと思うのは、しばらくも漸くもなく自然なことであろうし、「またいつものことだろう」という楽観と「もし何かあったら」という危機感とを、我々はこれからも何度も何度も往復してゆくことだろう。 さて、その入院中の息子はというと、2ヶ月ぶり2度目の入院で、私たちに随分な成長を見せつけた。1畳ほどの柵つきのベッ