第4管区海上保安本部三河海上保安署(愛知県豊橋市)は19日、基準値を超える汚染水を海に流したとして水質汚濁防止法違反の疑いで、水あめを製造している「フタムラ化学田原開発センター」(同県田原市)のセンター長(57)と公害防止担当者の係長(57)を書類送検した。 三河海上保安署によると、2人は昨年12月中旬、計10日間にわたり、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)が最大で基準値の3倍以上の汚染水を三河港に流した疑い。容疑を認めている。 汚染水は水あめの製造工程で出たとみられる。2人は昨年11月中旬、自動測定装置で基準値を超えていることに気付いたが放置。「原因を調べるには工場の製造ラインを止める必要があるが生産を優先させた」と説明しているという。関連記事甘味料工場、海に汚染水排出 三河海保…受刑者暴行、隠蔽の疑い 刑務官5人を…