横浜国立大学の研究グループが、マウスを使って毛を作る器官「毛包」を大量に作製する実験に成功しました。今後は、今回の実験を応用して人の毛髪を再生する治療を目指して研究を進めるとのことで、注目が集まっています。 実験に成功したマウス。黒々した毛がところどころ生えている(写真提供:横浜国立大学 福田准教授) 「毛包」とは、皮膚に付属した毛を生産する器官で、いわゆる毛穴(けあな)は皮膚表面に見える「毛包」であると言われています。 今回の実験に使用されたスフェロイド容器(写真提供:横浜国立大学 福田准教授) 今回の実験成功について、実験を行った横浜国立大学の福田淳二准教授にお話をうかがいました。 横浜国立大学 福田准教授にインタビュー ――毛を作り出す器官「毛包」を作り出すのに成功したというのは事実でしょうか。 福田准教授 事実です。しかし毛髪再生医療の分野では、このこと自体は新しいことではありませ