言われてみれば、たしかにそのとおり。人にツッコミを入れることによって、我々は無意識のうちに自己防衛をしているのかもしれません。つまり、著者が「一億総ツッコミ時代」と呼ぶのはそんな現代のこと。そして本書では、そんな時代を生き抜くための方法が紹介されています。 そのなかから、特に興味深く感じたいくつかの項目をご紹介しましょう。■ 「自我ダイエット」のススメ(71ページより) ツッコミを受ける側にまわると、ぶくぶくと太った「自我」を減らすことができる──。著者はこれを「自我ダイエット」と呼んでいるそうです。 上司からダメ出しをくらったり、叩かれて修正されたり、自我を削られたりすることは喜ぶべきこと。叩かれて削られることで「自分」が形作られていくのだから、「しょうもない部分」を持つ自分を「ボケ」として周囲に提示し、周囲からツッコミを受けてみるべきだという主張です。 ■ 「好き/嫌い」を表明しよう(