日本郵政の社外取締役として、大阪府の橋下徹知事が、亀井静香郵政改革相から就任の打診を受けていたことが28日、わかった。橋下知事はすでに、府政運営や公務活動などを理由に辞退することを伝えている。 同社の社外取締役の人事は亀井氏が主導し、学界や作家、企業、自治体の首長などの幅広い分野から起用。地方と都市の格差を是正する狙いがあり、首長連合や全国知事会などで地方分権の推進を掲げる橋下知事の活動が評価され、白羽の矢が立った。 関係者によると、今年2月の会談以降、橋下知事と亀井氏は交流があり、亀井氏が大臣となってからも数度にわたり打診を受けた。橋下知事が公務などを理由に就任を固辞すると、顧問としての依頼もあった。 橋下知事は27日、社外取締役に留任するトヨタ自動車相談役の奥田碩氏に正式に辞退を伝えたという。 橋下知事は「非常に光栄だが、現状では知事会の活動や知事の仕事などで一杯でお断りした」と話した