ブックマーク / manba.co.jp (5)

  • 島耕作のスピード感は、『君に届け』を2コマで置き去りにする | マンバ通信

    人生、一寸先はセックス。 『課長島耕作』シリーズを読んでいると思うことである。とにかく次の瞬間に何が起こるのか分からない。人は突如としてセックスをする。そこで浮かぶのが冒頭の言葉だ。人生、一寸先はセックス。これが真実だったのか。 もっとも、「島耕作にとっての人生は」と言ったほうがいいかもしれない。私はべつに一寸先がセックスの人生を送っていない。たいていの人もそうだと思う。島耕作という特殊なサラリーマンにとってのみ、人生一寸先はセックスなのである。当にこの人は、油断すると女と寝ている。 さて、一方で『君に届け』というマンガを読んでいると、この世にセックスなど存在しなかったような気がしてくる。なにか悪い魔導師にだまされて、われわれは性行為で子供ができると勘違いしていたのではないか。人類は当は、手をつなぐことで子供を生んでいたのではないか。 しかしふたたび『島耕作』のページをめくれば、人類は

    島耕作のスピード感は、『君に届け』を2コマで置き去りにする | マンバ通信
    genbara-k
    genbara-k 2018/02/28
    大方の常民にとっての“批評”の概念なんて、この手の化石化したテキストサイトレベルでしかないんやで?
  • 目をつぶるゲンの声 | マンバ通信

    『はだしのゲン』で歌い語られるもののなかでも特に印象的なのが「壺坂霊験記」だ。ゲンが「ころは六月中のころ~~~夏とはいえど片いなか~~~」と唸る、あの曲である。 (『はだしのゲン 』 中沢啓治より) この「壺坂」は、ゲンと弟の進次の想い出の曲であり、『はだしのゲン』の物語の鍵となる曲でもあるのだが、マンガの中の「壺坂」を考える前に、「壺坂霊験記」をご存じない方のために少し解説を加えておこう。 浪曲「壺坂霊験記」は、盲目の沢市が、観音の霊力で開眼するという物語である。おおよそのあらすじはこうだ。沢市は、三つ違いのお里と暮らしている。お里は沢市の眼が見えるようにと、ひそかに壺坂山の観音さまに願をかけに通うようになる。最初は毎日どこに行くのか怪しみ責め立てた沢市だったが、お里の心を知り感謝する。そしていよいよ満願の夜、お里は沢市と山に登る(ここで「は夫をいたわりつ、夫はを慕いつつ、頃は六

    目をつぶるゲンの声 | マンバ通信
    genbara-k
    genbara-k 2017/08/26
    ジャンプ期に歌われるのが替え歌や浪曲(最後はお経)、その後はより時代背景的に、て面はあるかも。
  • 『はだしのゲン』の歌 | マンバ通信

    歌の持っている時間の力はおそろしく強い。すでにこの「マンバ通信」の赤塚不二夫の回でも論じたように、マンガというメディアに、よく知られた曲の歌詞が書き込まれたとたん、それは音のない音楽の時間となって、読書の速度を乗っ取ってしまう。読者は通常、コマからコマ、フキダシからフキダシへと黙読しながら移動するとき、音読よりもずっと速いスピードで読み進めているのだが、そこに歌の文句が引用されたとたん、その文句によって想起されるメロディの引力に引き込まれてしまう。 では、このような歌の引力は、マンガの物語にとってどんな意味を持っているのだろう? この問題を考えるときに、まずわたしが思い出すのは『はだしのゲン』だ。『はだしのゲン』が論じられると、どうもイデオロギーの是非や描写の凄惨さばかりが強調され、マンガとしてのおもしろさがまともに扱われていない気がするのだが、もし、わたしが『はだしのゲン』をなぜ読み進め

    『はだしのゲン』の歌 | マンバ通信
    genbara-k
    genbara-k 2017/08/21
    パンパンも傷夷軍人も歌う世界なんだよな。涙の浪曲や米軍の注意引く為に一人エンタツアチャココピーなんてのもあったねえ。
  • どおくまんインタビュー[後編]「100%以上出さないと、面白いものはできない」 | マンバ通信

    どおくまんインタビュー、後編は「スクリーントーンを使わない作風」「主役の顔」など絵についての話から、自身の作品についての感想などを聞いた。現在のどおくまんプロは3人(どおくまん・小池たかし・みわみわ)だが、4人だった時代(3人+太地大介)を楽しそうに語っていたのが印象的だった。 (前編はこちらから) トーンを使わずに、とにかく描き込む ──小池さんがどおくまんさんと初めて会った時に、「スクリーントーンを使った原稿を見せつけた」とおっしゃってましたよね。でも実際は、どおくまん(どおくまんプロ)のマンガにはスクリーントーンを使った作品ってほとんどないですよね? 小池 それは僕の影響ちゃいますか? 貼っても無駄やと思われた(笑)。若い時トーン貼りまくって全然売れんかったから(笑) みわみわ いや、使ったことはあるんですよ。でも結局、使うても画面が暗くなるだけで途中で止めたんちゃいますかね。それか

    どおくまんインタビュー[後編]「100%以上出さないと、面白いものはできない」 | マンバ通信
    genbara-k
    genbara-k 2017/05/23
    やっぱりオンリーワンだな。おめこは伏せ字じゃない版もあるのか。「大塚さん」は秋田書店が未返却だったヒイロ終盤の原稿を二十数年ぶりに見つけたという御仁。
  • どおくまんインタビュー[前編]「プロには絶対負ける気がしない、って思ってた」 | マンバ通信

    たしかに一時代を築いた大作家であるはずなのに、どおくまんについてのインタビューは驚くほど少ない。ならば自分がインタビューしよう。ただそれだけの動機で大阪まで足を運び、どおくまん、そしてどおくまんプロの小池たかし、みわみわにインタビューをおこなった。どおくまん作品の圧倒的なオリジナリティはどこから来るのか不思議でしょうがなかったが、話を聞いていくうち「徹底的に独学であること」にヒントがあるのではないか、と思うようになった。まずは前編をどうぞ。 描き方がわからないまま、筆一で描いた ──もともと一千万円の賞金が欲しくて、マンガ賞に応募したのが最初なんですよね。その時は一人で描いていた? どおくまん 一人も何も、まだ何もやってないよ。運動だけしかやってない(笑)。ただ、「何かしないとダメやな」っていうのボヤッとあるわけです。将来の夢がまだ何だかわかんない頃でね。マンガは好きやったけど、ちゃんと

    どおくまんインタビュー[前編]「プロには絶対負ける気がしない、って思ってた」 | マンバ通信
    genbara-k
    genbara-k 2017/05/22
    マンガがプリミティブアートだった頃(言ってみた)。必読。
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