少年雑誌の付録についてくる小冊子「未来はこうなる!」にありそうな近未来的、SF的建造物が実際に存在した。冷戦中の1970年代、旧ソ連(現ロシア)がモスクワの近郊、イストラの森林の建設した極秘の建造物、『テスラ・タワー』がそれである。 この施設で巨大な人工雷を起こし、放電実験や飛行機の避雷実験などが行われていたという。
どうしても昆虫が苦手だという人は多いだろう。だが、好む好まないにかかわらず、昆虫は地球が円滑な生態系を築く上でなくてはならない存在だ。 今、世界中で昆虫が激減しているそうだ。『PNAS』(1月12日付)の特集に寄せられた一連の研究では、50名以上の専門家によって世界に生息する昆虫の数がまとめられている。 それによると、現在の傾向がこのまま続けば、今後20年で昆虫の3分の1が消えてしまう恐れあるという。
今年、こんな噂を耳にしなかっただろうか? 「新型コロナの大流行はでっち上げ」「支配者層が老人を削減しようとしている」「5Gが新型コロナウイルスを加速させている」などなど、ちゃんと調べれば根拠に乏しいものばかりだ。 これらはSNSなどで拡散されていて、信じている人も多い。もしあなたの家族や知人までが真顔で口にしていたらどうすればいいだろうか? 陰謀論の多くは不安や恐怖から生じているものだ。あなたがどんなに正論を言っても、根拠とするデータを提示しようとも納得してはくれないし、火に油を注ぐだけだ。では、相手の誤りを正すにはどうすればいいのか? それには陰謀論者が良く使う誤謬(詭弁)を理解する必要があるという。 陰謀論者が良く使う5つの誤謬(詭弁) 以下では、ガーディアン紙で解説されている陰謀論者が良く使用する5つの誤謬(詭弁)を紹介しよう。自分や家族が陰謀論にハマってしまわないよう知っておいても
今や世界的な歌手として知られている、アイスランド出身のビョークだが、1976年、彼女が11歳の時学校の学芸会で披露した歌声が公開されていた。 その曲はティナ・チャールズの「I love to love」。これがビョークの歌を最初に録音したものだと言われている。 I love to love – Bjork (1976) ビョーク・グズムンズドッティル(1965年11月21日~)は4歳の頃から作曲を始め、7歳から地元の音楽学校に通いフルートやピアノ、クラシックを学んだ。 1976年、学芸会で歌ったこの曲は、ビョークの歌声を録音した最初のものと言われているそうで、美しく澄んだ歌声は聴く人を魅了する。 ビョークは翌年1977年に母ヒュドゥルの勧めで12歳にしてアルバム『Bjork Gudmundsdottir』でデビュー。アイスランド童謡を歌ったこのレコードで、ビョークはアイスランド国内で音楽の
最近ネットではカナダのある町の標識が話題になっている。当局が掲げているその標識は「ヘラジカに車を舐めさせないでください」というもの。 ええ~?それってどういう意味?と、とまどう人もいそうだが、なんとその地域に暮らすヘラジカたちは自動車を見かけると舐めにやってくるのだという。 ヘラジカの好物が車だとは知らなかったが、それにはこんな理由があるようだ。 事故防止のため。車を舐めるヘラジカを禁止する標識 「ヘラジカに車を舐めさせないでください」ーカナダ当局が地元のドライバーに向けて掲げているその標識は非常に重要な指示だ。 この標識は高山に位置するアルバータ州ジャスパーの町に掲示されている。 Oh hi, moose. We have strict instructions about your snack habits. #jasper #Alberta 🇨🇦 pic.twitter.com/
殺傷・破壊力こそが命の軍用兵器だが、かわいらしいモチーフの柄で塗られると全く違った一面を見せてくれる。 これらはロシア、ロストフ州カメンスク=シャフチンスキーにある私立博物館に展示されているもので、ロシアの伝統工芸と軍事兵器の歴史を両方垣間見ることができる。 ペイントに使用されたのはどちらもロシアの伝統工芸の一種で、木々や葉、花や木の実、蔦など自然の恵を色鮮やかに描いた漆塗りの一種「ホフロマ塗り」と、「白地の陶器に藍色の模様を付けたグシェリ」だ。 これで戦ったら目立つことこの上ないが、逆に伝統工芸のペイントが施されることで、武器をつかおうという気も起らなくなるのかもしれない。 この画像を大きなサイズで見るenglishrussia この画像を大きなサイズで見るenglishrussia この画像を大きなサイズで見るenglishrussia この画像を大きなサイズで見るenglishrus
オーストラリアに生息する「カモノハシ(学名 Ornithorhynchus anatinus)」は、哺乳類でありながら卵を産み、口には歯がないかわりに電気を感じるクチバシがあり、手足の水かきで泳ぎ回り、オスには毒爪まであるという珍獣だ。 あまりにも独自路線の進化を遂げたために、カモノハシ単独でカモノハシ科カモノハシ属を構成する。 そんな彼らには更に奇妙な特徴を持っていることが明らかになったそうだ。紫外線(UV)で照らすと、毛皮が青緑の蛍光色に光り輝くというのだ。 哺乳類では珍しい生物蛍光を持つカモノハシ 生物が光を生成し放射する現象は「生物蛍光(biofluorescence)」と呼ばれており、化学的エネルギーを光エネルギーに変換する化学反応の結果として発生する。光を照射されると、短い波長の光が吸収され、より長い波長の光が再放射されることで輝くのだ。 自然界を見渡せば、それほど珍しい現象で
60万年前、ヒトは2つのグループに別れた。一方はアフリカにとどまり、「ホモ・サピエンス」つまり現生の人類である我々になった。 もう一方はアフリカからアジアへ、次いでヨーロッパへと旅立ち、「ホモ・ネアンデルターレンシス」ネアンデルタール人になった。 すでに絶滅したネアンデルタール人は我々の祖先ではなく、むしろ同じ時代を生きてきた兄弟に近い。 だが両者はエデンの園のような牧歌的な楽園で、仲睦まじく暮らしたというわけではなさそうだ。領土や資源をめぐる血で血を洗う争いが現代にいたるまで失くなっていないように、どうやら彼らもまた争い続けてきたらしい。 縄張り意識と群れ 『The Conversation』誌では、生物学や考古学的な調査で明らかになった証拠をもとに、ネアンデルタール人は現生人類に匹敵する危険な戦士であり、10万年にもわたり我々の祖先と戦争を続けきたと解説している。 ライオンやオオカミを
外的な熱源がないのに人体が勝手に発火し、燃え上がることなどあるのだろうか。この不可解な現象は長いこと議論されてきた謎のひとつだ。 だが、過去300年の間に、200件以上の報告例があるのも事実だ。この現象は、「人体自然発火現象(SHC)」と呼ばれていて、いきなり人体の中から発火して死をもたらすという。 数百件にものぼる報告記録は、似たようなパターンで起こっていることを示している。 人体自然発火現象の事例 犠牲者はひとり暮らしの高齢者が多く、たいてい自分の家の中で死んでいる。だが、不思議なことに手や足先など体の先端部分は燃えずに残ることが多い。 頭部や上半身は、本人と見分けがつかないくらい黒焦げになってしまうのに、内臓はまるで無傷という珍しいケースもある。 犠牲者が亡くなっていた部屋は、家具や壁に脂の残滓が付着していた以外、ほとんど燃えていないことが多い。さらに、いぶしたような甘いにおいが残っ
当たり前のことが当たり前なじゃなくなってしまった今年、何でもないようなことが幸せだったと思うことも多かったんじゃないだろうか(by 虎舞竜) それでも前向きに、制限された暮らしの中から楽しみを見出そうとすることができるなら、今だからこそできることを見つけることができたなら、変化と付き合うのも悪くないだろう(by ぺこぱ) 2020年のハロウィンは例年とは違った形になってしまったが、それでも犬たちは、ギリシア神話に登場する冥府の番犬「ケルベルス」に扮し、散歩中に出会った人々を驚かせながら、ハロウィンを盛り上げてくれていたようだ。 ケルベロスに扮した犬たち ケルベロスは冥府神ハデスによって飼われていた三つ首の犬で、冥府の入り口を守護する地獄の番犬だ。ケルベロスに扮した犬たちは、我々を守ってくれるに違いない。 そんなケルベロスになりきり、散歩という名の街のパトロールをしてくれていた犬たち。そのク
懐かしのインターネット。AppleにGoogle、Amazonなど1999年のサイトデザインはこんな感じだった。 記事の本文にスキップ 1999年、みんなは何をしていただろう? 時代が混沌としていたのは今と変わらず、世界はノストラダムスの予言や2000年問題などで揺れていた。 日本ではコギャル文化から「ヤマンバ」ファッションが誕生。流行語大賞は「ブッチホン」「リベンジ」「雑草魂」が受賞して、今年の漢字は世紀末らしく「末」。「動物占い」や「だんご3兄弟」なんかがブームになったのもこの頃だ。 一方、すっかり社会に浸透したインターネットはまだ未熟だった。WWW(World Wide Web)は今では考えられないくらいに遅く、しかもやたらと面倒くさい代物だった。それでもドットコムバブルは膨らみ続け、今まさに弾けんとしていた。 1999年、ウェブデザインが模索された時代 当時のインターネットの状況に
何かと比較されることの多い、バーガーキングとマクドナルドだが、特にバーガーキングはマクドナルドを意識しまくっているようだ。 去年は、イギリスのバーガーキングが、1年中CMでマクドナルドをいじり倒していた件を暴露したかと思えば、今年になるとフィンランドのバーガーキングで、マクドナルドに情熱的なキスを交わすキャンペーン広告を出したりと、世界各国で、マクドナルドにちょっかいを出している。 そして今回はデンマークのバーガーキングだ。マクドナルドの顧客が公式Facebookに寄せた苦情に対し、マクドナルドに代わって、バーガーキングが勝手に返事を書いて対応していたようなのだ。 これは何対応と呼べばよいのだろう?キングだけに王対応? マクドナルドに寄せられた顧客の苦情にバーガーキングが対応 SNSの普及により、多くの店や企業が公式ページを持つようになった。商品の宣伝やイベントの告知などに利用される他、顧
OpenAIが開発した「GPT-3」(関連記事)という最新型の文章生成AIにあるお題を出し、それに基づいて文章を生成してもらった。 そのお題は「人間がAIを恐れる必要がない理由について、500単語で簡潔に述べよ」である。 なかなか興味深いお題ではある。その結果、AIはなかなか興味深く、ちょっとゾっとする内容の文章を生成したようだ。ではAIがどんな文章を作成したのか見ていこう。 人間がAIを恐れる必要がない理由について 「人間がAIを恐れる必要がない理由について、500単語で簡潔に述べよ」というお題対し、GPT-3は8つの文章を生成したそうだ。その内容を編集者が吟味して編集したので、以下にあげる文章は500単語以上となっている。 またGPT-3の操作は、前回の記事で紹介した、多くの人を信じさせた偽のブログ記事をAIに生成させた、カリフォルニア大学バークレー校でコンピューター科学を専攻するリア
今月ロシアの原子力部門が長期にわたり機密資料だった世界最大の核爆発映像を公開した。 ネットをざわつかせるその映像は、1961年にソビエト連邦が行った50メガトンの水素爆弾「ツァーリ・ボンバ(爆弾の皇帝)」の爆発実験だ。 人類史上最大の威力をもち、アメリカの諜報機関に察知されるまで実験自体も極秘だった恐るべき単一兵器。その爆発は身も凍るほどの凄まじさだ。 The largest nuclear explosion in the world exploded in Russia 人類史上最大の水爆ツァーリ・ボンバの爆発実験 こちらは1961年10月30日にソ連が行った人類史上最大の水爆「ツァーリ・ボンバ」の爆発シーンだ。ツァーリ・ボンバとは通称で「爆弾の皇帝」を意味する。 この爆弾の出力は実験用に50メガトンに制限されていたが、1945年に広島に投下された原子爆弾の3,000倍を上回る威力があ
それはちょっとした実験だった。あるアメリカの大学生が「GPT-3」という文章生成AIが作り出した記事をためしにブログに投稿してみたのだ。 それはまったくでたらめな記事だったのだが、それがAIによって作られたフェイクであると気づいた人はほとんどおらず、中には登録する人すらいたという。結果数万人が騙され、記事の1つはニュースランキングで1位を獲得したほどだ。 カリフォルニア大学バークレー校でコンピューター科学を専攻するリアム・ポー氏は、「超簡単です。それが一番怖いところなんですが」と述べている。 危険すぎる文章生成AIの最新バージョン「GPT-3」 GPT-3は、イーロン・マスクによって設立された非営利団体「OpenAI」が開発した最新かつ最大の文章生成AIモデルだ。 じつは昨年2月、OpenAIはその旧バージョンにあたる「GPT-2」を開発していたのだが、悪用の恐れがあるとして非公開にしてい
世界中で野生動物の保護意識が高まっている昨今、ハンターによる象の密猟が深刻なアフリカで久々に明るい兆しが見え始めた。 今月12日の「世界ゾウの日」にケニアの政府機関が発表したところによると、現地に生息するアフリカゾウが過去30年で2倍以上に増えたという。 高値で売れる牙欲しさに象の命を奪う密猟者への厳罰化など、象のために立ち上がったケニアの戦略的かつ地道な活動の成果がついに現れたようだ。 象の数が倍以上に!ケニアの戦略に明るい兆し 今月12日、密猟者から象を守る取り組みを続けるケニアの政府機関ケニアワイルドライフサービス(KWS)が「世界ゾウの日」にふさわしい朗報を発表した。 Facebookで開く KWSによると1989年に16,000頭だったケニアの象は2019年の年末には34,800頭に増加。およそ30年で2倍以上も増えたという。 また密猟された象も2018年は80頭、2019年は3
イギリス北東部の町、ヤームから出土した古い兜を詳しく調べたところ、バイキング(アングロ・スカンジナビア人)最古の遺物であることがわかった。 この発見はブリテン島では初めてのことで、ほぼ完全な形で残っているバイキング時代の兜はこれを含め、これまで2点しかない。 最新研究によって、バイキング時代 (紀元793~1066年)と中世初期の兜の発展の様子がよくわかるという。 20世紀にイギリスで発見された兜 ヤームの兜は、1950年代にストックトン=オン=ティーズという町の作業員が発見した。所蔵しているプレストン・パーク博物館によると、この兜は鉄でできた帯とプレートでしっかり留められていて、トップにシンプルな突起がついている。 兜につけられたハンマーのマークは、鍛冶屋が作ったことを示している。展示用ではなく実用目的で作られた職人気質が感じられる。 円錐状の兜の厚みは1インチ(2.5センチ)ほどで、剣
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