ココがキニナル! 横浜にある数多くの名建築を詳しくレポートするこのシリーズ。第27回は、赤煉瓦と白い大谷石、青銅の屋根の洗練された大正時代の建物が残る西谷浄水場。遥か未来を考えた横浜近代水道の歴史がそこに残っていた。 日本の近代水度発祥の地、横浜。水道事業は明治時代にスタートし、大正、昭和、平成と人口の増加に合わせてその規模を拡大してきた。 西谷浄水場の敷地にある登録文化財のプレート 西谷浄水場は、1915(大正4)年創設。そこに残っているのが、水道施設の遺構。洗練された美しい煉瓦造の上屋(うわや)で、国の登録文化財として指定されている。 浄水場の中心に庭園風の場所があり、そこに水道施設の遺構がある 今から100年近く前に作られた西谷浄水場には、明治時代に長期的な視野に立ち、現在にも引き継がれた素晴らしいビジョンが隠されていた。 案内してくださったのは、横浜市水道局浄水部西谷浄水場の運営係