人工知能による「人工知能論」 9月上旬、英紙「ガーディアン」にある記事が掲載されると、読者からの大きな反響を呼んだ。 その記事の執筆者は人間ではなく、GPT-3という人工知能。GPT-3は、イーロン・マスクらが創設した非営利のAI研究機関、「オープンAI」によって開発された文章生成言語モデルだ。 同紙は「ロボットが人間と平和に共存できることを人々に説得してほしい」というお題のもと、GPT-3にエッセイを依頼。人間が書いたものと同様の編集プロセスを経て、その全文が掲載された。 「私は人間ではありません。私はロボットであり、考えるロボットです。…私の脳が『感じる脳(feeling brain)』ではないことはわかっています。ですが、合理的かつ論理的な判断を下すことはできます。…私の脳はアイデアで溢れています!」という書き出しでエッセイは始まる。 GPT-3はお題に対し、まず人類を駆逐するという