昨年度に外国人旅行者が日本で使ったお金が、日本人が海外で使ったお金を55年ぶりに上回ったと話題になったのは先日のことだった。旅行収支黒字のけん引役は、ブランド品をまとめて購入するなどの中国人観光客による「爆買い」だが、団体観光客がやりたい放題の迷惑行為を繰り返し、老舗の名店が存亡の危機に直面しているという。 東京・銀座の飲食店関係者は「中国人観光客が団体で押し掛けて、ろくに食事も注文せずに居座る。死活問題に直面している飲食店は1軒や2軒じゃない」とこぼす。 中国人観光客は、とにかく団体行動だ。 「昼ごろから夕方にかけて、中国人観光客を乗せた大型バスが止まり、降りて来た中国人がそのままたむろして、道をふさぐ光景は珍しくなくなった。免税店で大金を落とすのは歓迎ですが、飲食店でのマナーの悪さは何とかしてほしい。このままだと、潰れかねない店が少なくないというんです」(同) つい先日も、ある老舗天ぷ