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ブックマーク / totb.hatenablog.com (11)

  • 日本人労働者が恐れる「卑怯な日本企業」~ヤングレポートと伊藤レポート - Think outside the box

    過去20数年間、政財界が進めてきた「雇用改革」が、労働者を安上がりに使い倒すことを目的としていたことはほぼ明らかで、実際、日は労働生産性が上昇しても賃金が上昇しないために単位労働コストが大幅に低下した唯一の国となっています。 企業の労働者の扱いは「一銭五厘」を想起させますが、日軍が人命軽視になったのも「合理的」だったからということです。 米軍が恐れた「卑怯な日軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて (文春文庫 い 95-1) 作者: 一ノ瀬俊也出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/10/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 戦局悪化の中で、「対米戦法」は当初の火力戦法から夜間斬り込み戦法へと転換していった。それはもちろん米軍の圧倒的火力という現実に強制された結果であった。 この兵士を一個の「地雷」視する発想は、1945年1月に台湾軍司令部の市川なる参謀が

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  • 北欧の「男女の働き方」の虚と実 - Think outside the box

    男女の完全同等化を叫ぶイデオロギー色の濃い論者は、北欧諸国を「家庭と職場における男女の役割・仕事内容に差がない(→性役割分業が存在しない・男女の置換が可能な)」社会のように描くことが多いようです。 しかしながら、彼らが「理想郷」と賛美する北欧社会の実態はそれとは異なります。 既に【日の女が(相対的に)幸せな理由】や【「女は下」発言を糾弾することの不毛さ】などに示していますが、北欧でも職種によって歴然とした男女差があります。対人サービスは女、力仕事・危険な仕事・機械操作は男に偏っています。 雇用形態にも男女差があります。パートタイム雇用の割合は、スウェーデンでは男1割・女3割、ノルウェーでも男1割強、女は4割強です。子育て期間のパートタイム雇用の割合は、子育ての主担当者が女であることを示しています。 北欧でも「家事・育児の主担当者は女、稼得の主担当者は男」ということです。なので、北欧でも女

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  • 男女平等・子育て支援と出生率の関係(仮説) - Think outside the box

    では男女平等化(分業の否定・共働き促進)や子育て支援の充実が出生率引上げに効果があるとされてきましたが、これは必ずしも根拠がなかったわけではありません。先進国(主に西洋)の比較では、北欧など男女平等・子育て支援先進国の出生率が高かったことは事実だからです。 しかし、2017年にはフィンランドの合計出生率が1.49、ノルウェーも1.62に低下している上、アジアでは「女性活躍」先進国(地域)のシンガポールや香港、台湾は1.1台と、この定説が疑わしくなっています。 ある国や時期には効果があるように見えるが、別の国や時期には効果が無い、あるいは逆効果になっているように見える理由は、出産までには二つのハードルがあることで説明できそうです。 一つ目のハードルは、男女結婚(やそれとほぼ同等の関係)に至ることで、二つ目は夫婦が出産の決断をすることです。 自由に相手を探して結婚する男女が十分に多い社会

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  • 女医の増加・医療崩壊・女女格差 - Think outside the box

    東京医科大学が若い男の合格者を増やすために入試点数を操作した件は海外でも報じられていますが、 Tokyo Medical University 'changed female exam scores' https://t.co/K35PFy5MfT — BBC News (World) (@BBCWorld) August 2, 2018 イギリスでは、女医の増加が医療供給体制を崩壊させる懸念が10年以上前から指摘されています。女は男よりも楽な働き方をしたがるので、女の割合が高まることは、供給力の低下につながるためです。 www.ncbi.nlm.nih.gov www.telegraph.co.uk 大臣(当時)も認めたことです。 www.bbc.co.uk During a debate in Westminster Hall, Conservative MP Anne McIntos

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  • フランスの出生率低下 - Think outside the box

    フランスの出生率についてのグラフと簡単な考察です。 【New!】 なぜフランスの出生率は低下しているのか? 子育て支援充実も3年連続減 https://t.co/v7DqlT7IkD #NewSphere #国際ニュース — NewSphere (@newsphere_jp) 2018年3月6日 フランス土の合計出生率(total fertility rate)の長期推移 TFRは景気や社会情勢、あるいは丙午(⤵)や辰年効果(⤴)*1など、出産のタイミングが前後することで振れるので、出生率の長期の傾向はコーホート出生率で見るのが適切です。 コーホート出生率からは、出産が高齢化しているものの、最終的な出生率は低下していないことが見て取れます。ただし、移民による引き上げ効果を考慮すると、白人の出生率は低下していることが確実です。*2 TFRの低下は、20代までの出生率が低下する一方で、30歳

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  • 国策としての賃金抑圧のゴールは「日本を一変させる」こと - Think outside the box

    昨日の日経済新聞の1面トップに「日の賃金、世界に見劣り」が掲載されたので、OECDのデータで主要国の1997年→2015年の年平均変化率を国際比較します。 時間当たり雇用者報酬(Labour compensation per hour worked)は日だけがマイナスです。 「生産性が上がらないから賃金を上げられない」と誤解している人も少なくないようですが、労働生産性上昇率は他国に比べても遜色ない水準です。 単位労働コストが低下しているのも日だけです(これがデフレの直接の原因)。 生産性と雇用者報酬の乖離は、企業が「三つの過剰」の解消を格化させた1997年から始まり、2002~03年にリストラクチャリングが完了した後も続いています。 賃金が海外に見劣りする水準になったのは、日銀行のマネタリーベース供給が過少だったからではなく、 企業経営が株主重視に転換した(業績変動リスクを従業

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  • リベラルが目指す社会とは - Think outside the box

    リベラルが大学を「真理の探究の場」ではなく「教義を教え込む場」と見なしていることを示す事例がカナダの大学で発生して話題になっています。 Here’s the full recording of Wilfrid Laurier University reprimanding Lindsay Shepherd for showing a Jordan Peterson video https://t.co/Jgsp8PagXR pic.twitter.com/lvTrkiTFNL — National Post (@nationalpost) 2017年11月21日 TAが一年生対象の授業で心理学者のJordan Petersonが出演したテレビの討論番組を見せる⇒指導教授たちから「トランスジェンダー差別を助長する(transphobia)」「Petersonが差別主義者であることの説明が必要

    リベラルが目指す社会とは - Think outside the box
    geopolitics
    geopolitics 2017/11/24
    キリスト教というかユダヤ教の一種が共産主義。なになにすれば救われる。なになにが戒律か革命かの違いかな。
  • ノルウェーの高出生率の裏側~男の二極化 - Think outside the box

    少子化対策の参考例としてよく引き合いに出されるのが北欧諸国です。下は日とノルウェーの合計出生率(TFR)ですが、日男女雇用機会均等が進んだ1980年代半ば以降、両国のTFRに差が付いたことが見て取れます。*1 北欧諸国が比較的高い出生率を維持している理由としては、 徹底した男女の雇用機会均等→女が子育てしながら働き続けることが容易な社会制度整備 結婚した夫婦と非婚同居(cohabitation)カップルの地位の同等化(→婚外子割合の増大:2013年には非婚カップルから生まれた婚外子の割合が44%と、夫婦の43%を上回る。残り13%はシングル。) 子育てにフレンドリーな社会の空気 などが挙げられています。 全体の数字からは、国民の大多数がハッピーに見えますが、詳細に見ると、「遺伝子を残す」ことに関して、男の二極化が進んでいることが判明します(→性淘汰)。*2 ノルウェーの政府統計機関(

    ノルウェーの高出生率の裏側~男の二極化 - Think outside the box
    geopolitics
    geopolitics 2016/10/20
    要するに男女平等化は一夫多妻制というところに行き着いたのか。
  • ソ連を滅ぼした『シベリアの呪い』 - Think outside the box

    予告から5か月も経ってしまいましたが、2/7【ジャレド・ダイアモンド著『文明崩壊』に異論】の最後で触れたソビエト連邦崩壊の一因についてです。 10年前にブルッキングズ研究所の研究員 Fiona Hill 他が出版した"The Siberian Curse"では、ソ連がシベリアに眠る資源開発に膨大な経済資源を投入したことが経済効率を低下させ、体制崩壊につながったことを論証しています。 The Siberian Curse(The Brookings Institution) The Siberian Curse: Does Russia's Geography Doom its Chances for Market Reform?(The Brookings Institution) 中でも面白いのが、シベリア開発に伴う「寒さのコスト」を、全国各地の気温をその地に住む住民数で加重平均した1人

    ソ連を滅ぼした『シベリアの呪い』 - Think outside the box
  • エマニュエル・トッド『最後の転落』に見るソ連と日本の共通点 - Think outside the box

    7/12【ソ連を滅ぼした『シベリアの呪い』】では、寒冷地のシベリア開発がソビエト連邦を発展ではなく衰退に導いた、という説を紹介しましたが、ソ連崩壊を論じる際に欠かせないのがエマニュエル・トッドの『最後の転落』です。 最後の転落 〔ソ連崩壊のシナリオ〕 作者: エマニュエル・トッド,石崎晴己,中野茂出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2013/01/25メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 「シベリアの呪い」そのものではありませんが、人口分散政策が経済的重荷になることを指摘しています。 [p.299~300] ロイ・メドヴェージェフの著作『社会民主主義』の中に、ソ連人がモスクワに居を構えることを妨げる諸規則の概要がみられる。これらの規則の目的は、統制不可能な運動によって政治権力の安定性を危険に陥れることになるかも知れない、都市への大量の人口集中を防ぐこ

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  • スウェーデンの男女平等イデオロギーの帰結 - Think outside the box

    スウェーデンは強烈な男女平等主義(あるいはフェミニズム)が支配するイデオロギー国家です。*1 …, a belief in gender equality remains central to Swedish nationalism and this ideology constitutes a key factor in both left- and right-wing governmental discourses and subsequently in narratives of Swedish femininity as well as of masculinity. Feminist influence in Sweden has been strong within the political parties, and ‘the majority of the Swedish

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