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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (223)

  • アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)とは

    <昨今のいわゆるウォーキズム(日の文脈に合わせると意識高い系とでも訳すべきか)へのカウンターとして「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)という概念が話題だ。ようやく米国の右派が、左派と勝負できるだけのナラティヴを手に入れつつある......> 米国で「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)という概念が話題になっている。元は2019年ごろににちょっと話題になったらしいのだが、私は見逃していた。それが提唱者のロブ・ヘンダーソンが最近自伝「Troubled」を出したこともあって見直され、昨今のいわゆるウォーキズム(日の文脈に合わせると意識高い系とでも訳すべきか)へのカウンターとして持ち出されているようだ。 ヘンダーソンの顔を見ると分かると思うが、ヘンダーソンという欧米系の姓の印象に反して、彼はアジア系米国人である。彼の母親は韓国からカリフォルニアに渡り、大学を中

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)とは
    geopolitics
    geopolitics 2024/06/06
    「環境に配慮してますか」で叩かれたあれですよね。「労働者の味方をやめた」という当たりが本論。問題化「する」こと「しない」こと。https://geopolitics.hatenadiary.com/entry/2020/12/01/160000
  • 韓国メディアに激震 テレビ局CM売上激減、ニュース番組が導入したプレミアムCMとは

    昨日放送された韓国『SBS 8 NEWS』のトップニュースは新型コロナ感染者について 『SBS 8 NEWS』画面よりキャプチャ <人気キッズ・ユーチューバーが地上波局の売上を追い抜いたという報道も出て、放送界は売上増に必死> 「地上波放送局SBSが、ニュース番組の途中にCMを放送!」 これが韓国でトップニュースとして報道されると聞いて、驚かれる方も多いのではないだろうか? 日では当たり前であるテレビ番組途中のCM放送が、韓国では今大きな波紋を呼んでいる。一体何が起こっているのだろうか。 今回問題になっている番組の中間に流れるCMは、PCM(プレミアム・コマーシャル)と呼ばれている。「プレミアム」と言われると何か特別なCMのような気もするが、CM自体は普通のもので、日では一般的によく見る光景だ。視聴者がチャンネルを変えやすい番組前後のCMよりも、番組途中の方が高視聴率であり、ここで流れ

    韓国メディアに激震 テレビ局CM売上激減、ニュース番組が導入したプレミアムCMとは
  • 問題はプベルル酸が入っていた「量」だ...小林製薬はなぜ異物混入を見抜けなかった? 東大准教授がゼロから徹底解説

    <品質検査で確認された未知の「ピーク」って何? 未知の物質の特定にはどんな手順が必要なのか。専門家が語る目からウロコのからくりとは> 小林製薬が製造する紅麹(べにこうじ)原料を含む機能性表示品「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が腎機能障害を起こし、死亡例や入院例も出ている。問題の製品を製造したロットの解析で検出された「想定していない成分」をどうやって特定するのか。 東京大学大学院農学生命科学研究科で有機合成化学・天然物化学を専門とする小倉由資准教授(写真)に誌・小暮聡子が聞いた。 ※こちらは前後編インタビューの後編です。前編は「紅麹サプリの「プベルル酸」はどこから来た? 人為的混入、遺伝子変異の可能性は【東大准教授が徹底解説】」 ──厚労省は3月29日の会見で、小林製薬からの報告として、「健康被害のあった製品のロットに、予定していない物質のピークを認めた。理化学検査機器で分析したところ

    問題はプベルル酸が入っていた「量」だ...小林製薬はなぜ異物混入を見抜けなかった? 東大准教授がゼロから徹底解説
  • 増え続ける男性DV被害者......「恥ずかしい」と誰にも相談できない

    <ドメスティック・バイオレンス(DV)というと、男性によるパートナー女性に対する暴力、というイメージが一般的だが、男性DV被害者が増え続けている......> ドメスティック・バイオレンス(DV)「家庭内暴力、配偶者間暴力」という概念が日でも定着して久しい。一般的に女性が被害者として語られることが多いが、実際には女性のパートナーからの精神的・肉体的な暴力に苦しむ男性も少なくない。 これまで男性の被害者は「恥ずかしい」「信じてもらえない」などの理由で誰にも相談できず、隠し通すケースが多かった。しかし最近、各国で声を上げる被害者が増えてきたようだ。それに伴い支援団体も増えてきたが、ドイツではこの度、2つの州政府が公的支援サービスを開始することを発表した。 DVというと、男性によるパートナー女性に対する暴力、というイメージが一般的だ。だが、実際には男女間における男性の被害者も少なくない。アメリ

    増え続ける男性DV被害者......「恥ずかしい」と誰にも相談できない
  • 「ボランティアは押し掛けていい」

    今たくさん来られても困る──東日大震災後にそんな「ボランティア迷惑論」が広がっているが、当にそうなのか 被災者のために何かしたいが、何をしたらいいのか分からない──東日大地震から3週間以上が経つなか、こうした「善意のやり場に困った人」の話をよく耳にする。震災直後からひとり歩きし始めた「迷惑ボランティア」という言葉が、被災地に行って力になりたいという人を躊躇させているのだ。 実際のところ、今ボランティアが押し寄せたら、被災者にとって当に迷惑なのか。関西学院大学災害復興制度研究所長の室﨑益輝教授に、誌・小暮聡子が聞いた。 ──ボランティアを自粛する動きがあるが、実際のところ人数は足りているのか。 今回の被災地は阪神淡路大震災の何倍もの範囲に及ぶので、何倍ものボランティアが必要だ。にもかかわらず、ボランティアが集まってくるペースは阪神のときと同じか、もっと遅い。ここ数日で状況は少しずつ

  • 日本社会は「ワーキングプア」の人たちに支えられている

    多くのエッセンシャルワーカーもワーキングプアの状態にある(画像はイメージ写真) fadlikus/Shutterstock <生産年齢の有業者の約半分が年収300万円以下で、600万円以上は2割もいない> 社会は、国民の一定数が働くことで成り立っている。働く人が働かない人を支えるという意味で、前者に対する後者の比率は「従属係数」と言われる。高齢化の進展もあり、この値は年々高まる一方だ。 生産年齢人口(15~64歳)と高齢人口(65歳以上)を並べてみると、1950年頃は前者12人で後者1人を支える「お神輿」型だったが、今世紀の初頭に3人で1人を支える「騎馬戦」型になり、近い将来には「1:1」の「肩車」型になるという。これでは社会が成り立たないと、社会保障制度の見直しについて議論されたり、高齢者の役割革新が促されたりしている。 なお、支える側(働く人)も一枚岩ではない。従業地位では正規雇用、非

    日本社会は「ワーキングプア」の人たちに支えられている
  • 大学受験で女子のチャレンジを妨害する「ジェンダー・プレッシャー」

    <難関大学では、受験者数の段階で女子の比率が低くなっている> 東京大学は、新執行部の半数以上を女性にする方針を掲げている。意思決定に多様な視点を取り入れると同時に、女子学生を増やすこともねらいだ。 東京大学の公表統計によると、2020年5月時点の学部学生は6257人で、うち女子は1214人となっている。女子の比率は19.4%で2割に達しない。同大学の学生生活実態調査によると、2000年11月時点の女子学生比率は17.5%で、過去20年間で数値はほとんど変わっていない。このことも、上記のような判断の材料になったと見られる。 全国の大学生の女子比率は45.5%で、男女の偏りはほとんどない(2020年5月、文科省『学校基調査』)。しかし東大に限ると、上述のように19.4%だ。日の大学は伝統や威信に依拠して階層化されていて、女子学生の比率も階層ごとに異なっている。 ①最難関の東京大学、②旧帝大

    大学受験で女子のチャレンジを妨害する「ジェンダー・プレッシャー」
  • 【写真特集】ポーランドの露骨すぎる難民選別

    <国境地帯では、反移民政策の下で中東やアフリカからの難民が非人道的な扱いを受けている> これまで、ポーランドは隣国ウクライナからの約97万人の難民に仕事や住む場所を提供するなど寛容な受け入れ政策を取ってきた。しかし、ベラルーシとの国境地帯に広がるビャウォビエジャの森では、中東やアフリカからの難民が反移民政策の下で非人道的扱いを受けている。 ビャウォビエジャの森を越えようとする難民たちは、水も料もない過酷な「ジャングル」に数カ月も身を潜める。冬は低体温症による死の恐怖と隣り合わせだ。国境警備隊に見つかれば、ベラルーシ側の森の中に夜のうちに置き去りにされる。手持ちの携帯電話を壊され、誰にも連絡できない状況のこともある。 発端はベラルーシが意図的に難民を受け入れ、経済制裁を続ける欧州に圧力をかけようとしたことだ。昨年にはポーランド政府が移民防止のフェンスを建設。人道的支援を行うボランティアへの

    【写真特集】ポーランドの露骨すぎる難民選別
  • 上野千鶴子、性差別論が中国で爆発的ブーム...「おひとりさま」に共感も

    中国で「上野ブーム」が巻き起こったきっかけは? 誌「世界が尊敬する日人100」特集より> 村上春樹や東野圭吾など中国で人気の日人作家は多いが、新たに上野千鶴子がその1人に加わった。2022年に7冊、23年(7月末時点)は新訳を含め8冊もの翻訳書が出版されており、累計発行部数は70万部を超えたと報じられている。 「爆紅(爆発的人気)」とまで言われる中国の上野ブーム、きっかけとなったのは19年の東京大学入学式の祝辞だ。大学にも社会にもあからさまな性差別が横行しているとの指摘は、中国でも大きな反響を呼んだ。 17年にアメリカから始まった、セクハラや性差別を告発する#MeToo運動は中国でも広がりを見せたが、中国共産党は「西側敵対勢力による分断工作」として取り締まる姿勢を示している。こうしたなか、主に日の問題を指摘しているため検閲を擦り抜け出版を許されている上野の著作は、フェミニズムに共

    上野千鶴子、性差別論が中国で爆発的ブーム...「おひとりさま」に共感も
  • 「奨学金」という名の借金が地方の若者を苦しめる

    <大学生の奨学金利用率にはかなりの地域差があり、地方では多くの若者が借金を背負って社会人生活をスタートさせている> アメリカでは奨学金返済に苦しんでいる人を救うべく、1人あたり1万ドルの借入額をチャラにするという。日円にして120万円ほど。これをやってくれたらどんなに有難いかと思う人は、日でも多いはずだ。 昔に比べて大学進学率が上昇し、高等教育の機会が幅広い階層に開かれてきているが、奨学金という名の借金を負わせることで、それが進められてきたのも事実だ。 筆者が学生の頃(1990年代後半)は、大学生の奨学金利用率は1割ほどで、ほとんどが無利子だったが、今では利用者数が膨れ上がり、無利子より有利子の枠が多い。返済義務のない給付型も創設されたが、利用者数では貸与型が大半を占める。 日学生支援機構の公表統計によると、2020年度の大学学部学生の奨学金利用者数(給付人員)は無利子貸与が34万6

    「奨学金」という名の借金が地方の若者を苦しめる
  • ゼレンスキーに「覚悟」が生まれた瞬間──プーチンとの「戦前対決」で起きていたこと

    今年3月、首都キーウで国民に向けて演説するゼレンスキー UKRINFORMーFUTURE PUBLISHING/GETTY IMAGES <プーチンも相当な「役者」であることを忘れていた、元コメディ俳優の大統領。彼が演技を捨て、自国の状況を世界に訴える当のリーダーになるまで。伝記から読み解く、ゼレンスキー大統領とは?> 今年2月24日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに侵攻を開始したとき、ウクライナがすぐに降伏するだろうと考えた人は少なくなかった。ところがウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシアに屈するのを拒み、暗殺の危機を何度もくぐり抜け、国民を戦いに向けて鼓舞した。国際社会に対しては、ロシアへの制裁とウクライナへの兵器・弾薬の供与を訴えた。 ゼレンスキーはコメディー俳優から政治家になった。テレビドラマ『国民の公僕』で、やはり素人から政治家になった元高校教

    ゼレンスキーに「覚悟」が生まれた瞬間──プーチンとの「戦前対決」で起きていたこと
  • 「女子スポーツ」とは何か?...トランスジェンダー選手との競争は本当に「フェア」なのか

    <テストステロン量で男性が女性よりもスポーツで有利なことは科学的な常識。生物学的性差を無視し、「個人的アイデンティティー」を重視する「アンフェア」な現実について> そのとき、私は自信満々でいていいはずだった。 2019年、米コネティカット州中・高等学校競技連盟(CIAC)が主催する「S級選手権」の陸上女子100メートル予選に出場した私は、12秒14をマークして決勝シード権を獲得した。 決勝で走るのは誰もが望む中央のシードレーン。走力には自信があった。私は州最速の女子選手の1人だ、と。 でも、スタートラインについた私は震えていた。両隣には、生まれたときの性別が男性の選手が2人。他のレースの10倍も緊張していた。 「チェルシー、チェルシー!」 スタンドにいるアスリート仲間の声援がこだました。私が不利な競争を強いられていることを、仲間は知っていた。 スタートの号砲が鳴った。私の記録は12秒02。

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  • アジア駐在の欧米特派員はセクハラ男だらけ

    アジアに派遣された男性は国と違う顔を見せる。北京で3月に行われた第13回全国人民代表大会の外国人記者受付(2月) VCG/GETTY IMAGES <アジアで活躍する欧米ジャーナリストの性的モラルの低さを知ってほしい――しかも「苦しむ女性たち」の記事を現地から発信するのは彼らだ> 今でこそ筆者はメディア業界における女性と社会的弱者の権利擁護を訴える活動家だが、中国仕事を始めた7年前は全く違う立場にいた。中国系カナダ人の記者である私は、当時23歳。仕事を通じて知り合った何人かの男にとって、私は仲間ではなかった。獲物だった。 狙われる獲物から天敵と戦う活動家に変身するまでの道のりは平坦ではなかった。セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を受け、力ずくで襲われ続けた。タクシーに相乗りしたジャーナリストは、私のアパートに着くと一緒に降りてきた。てっきりそれぞれの家に帰ると思っていたのに、彼

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  • デモ参加者を「害虫」扱い...なぜフランスの警官は、ほかの欧州諸国に比べて乱暴で高圧的なのか?

    10代の若者が警官に射殺され、各地で暴動が起きた(6月30日) JUAN MEDINAーREUTERS <荒くれ者ぞろいの警官が貧困地区の移民を射殺、「差別はない」との建前と現実の大きな矛盾> 公式には人種差別の存在を否定しているフランスでアラブ系の少年が白人警官に殺され、怒りの暴動が全国各地で起きた。この国の治安当局に、暴力と人種差別の体質が染み込んでいる証拠だ。 【動画】フランス各地での抗議デモ(5日目夜) そもそも大都市周辺の最貧地区では、以前から黒人やアラブ系の住民と警官隊が一触即発の状態にあった。しかもフランスの警官は、ほかの欧州諸国に比べて乱暴で高圧的なことで知られる。 去る6月27日、アルジェリア人とモロッコ人の血を引く17歳の少年がパリ西郊外のナンテールで、交通検問中の警官に射殺された。現場に居合わせた市民が一部始終をスマホで撮影し、ネットに上げた。その動画が瞬時に拡散し、

    デモ参加者を「害虫」扱い...なぜフランスの警官は、ほかの欧州諸国に比べて乱暴で高圧的なのか?
  • 日本人の親による「子供連れ去り」にEU激怒──厳しい対日決議はなぜ起きたか

    <国際結婚離婚の増加に伴って、日の単独親権制度が問題に。子供に会えない悩みで自殺したフランス人男性もいる> 「まだ離婚していないのに、まだ親権を持っているのに、なぜ1年以上前から自分の子供に会えないのか」と、日に住むあるフランス人男性が言う。2018年、長男の3歳の誕生日に彼が帰宅したらと2人の子供がいなくなっており、家はほぼ空っぽだった。「孫は突然連れ去られたが、日の警察などが助けてくれないのはなぜか」と、男性の親も批判する。 2005年頃から欧米で問題になっているのが、「日人の親による子供の連れ去り」。国際結婚が破綻した日人(主に女性)が子供と家を出た後、配偶者を子供に会わせないケースだ。背景には、国際結婚とそれに伴う別居や離婚の増加と、親権制度の違いがある。 日は先進国で唯一、離婚後に父母の一方にのみ親権を認める単独親権制度を取っている。「連れ去った」親は子供と同居し

    日本人の親による「子供連れ去り」にEU激怒──厳しい対日決議はなぜ起きたか
  • 元慰安婦に告発された支援団体の「腐敗の構図」

    <支援者の寄付金を不正に流用してきた──だけではない。いま韓国で、正義連(前身は挺対協)が内紛と不正運営疑惑に揺れている。衝撃の暴露があぶり出す神聖化された組織の深い闇とは> 慰安婦問題は、今も日韓の重要外交課題の1つだ。その解決のために両政府が試みた数々の政策に対して強大な影響力を行使してきた韓国の慰安婦支援団体が最近、内紛と不正運営疑惑に揺れている。 事の発端は元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)による突然の告発だった。自分を含む元慰安婦たちを支援してきた「日軍性奴隷問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)による寄付金の使途が著しく不透明で、かつ自らはその恩恵を受けていないと、団体のトップだった尹美香(ユン・ミヒャン)に反旗を翻したのだ。 この暴露を契機に正義連の不正疑惑が次々と明らかになっている。 数百万円相当の寄付金を1日でレストランでの飲に使ったと過度に粉飾して帳簿に記載/「元慰安

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  • 最低賃金協定EUの新法律でイタリアの労働者は救われるか

    | ヨーロッパは最低賃金を決定する EU最低賃金指令に理事会と欧州議会が合意 これまで、EUでは最低賃金に関する議論がなされてきた。このたび、ストラスブールで、労働者とその家族にまともな生活水準を与えるための基的な要件が決定された。 欧州委員会、議会、EU理事会の間の交渉により、EU指令が承認された。 2017年11月、欧州議会、理事会、欧州委員会は、「公正で、包摂的で、機会に満ちた強力な社会的ヨーロッパ」として、欧州社会的権利の柱を宣言した。 EUの労働法政策 欧州議会 経済状況に応じて労働者とその家族のニーズを満たすために、賃金に関しては労働者は、「適切な最低賃金の確保がされる」こと、また「適切な生活水準を提供する公正な賃金を受ける権利を有する」という原則が守られるべきであり、問題を具体化する必要があるのだ。 最低賃金に関する法律がない国は欧州連合の中では、デンマーク、イタリア、キプ

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  • 群馬・草津町議の「性被害」告発をうのみにした人々が今すべきこと

    <忘れられたニュースを問う石戸諭氏のコラム。女性町議が訴えた被害は虚偽の疑いが強いが、彼女を信じて支援した人々の責任は問われずじまい。反省の言語化が社会にとって有益なはずだが...> 群馬県草津町で町長による「性被害」を訴えた同町町議、新井祥子氏をめぐるニュースを覚えているだろうか。事の発端は2019年だった。彼女は黒岩信忠町長から、あろうことか町長室でわいせつ行為を受けたと大々的に告発したのだ。 彼女を支援しようという声が著名な女性運動家、知識人らの間で高まった。町長を批判するデモ隊が草津町を訪れたり、町の対応をめぐって「セカンドレイプの町」という批判がSNSで広がったりするなど、小さな温泉街は前代未聞の騒動に巻き込まれていった。 新井氏は住民投票の結果、町議を失職した。この件はCNNやニューヨーク・タイムズなど海外でも報じられた。一方、町長側は一貫して事実無根を訴えた。新井氏の刑事告訴

    群馬・草津町議の「性被害」告発をうのみにした人々が今すべきこと
  • 韓国と中国、「キムチ論争」勃発

    中国の人気ユーチューバーが投稿した動画が、韓国中国の間に起きていた「キムチの起源」をめぐる論争に大きな火をつける形となった......> 香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙が、2021年2月3日、中国人ユーチューバー、リー・ズーチー(李子柒)さんのチャンネルが登録者数1410万人を突破して、ユーチューブ中国語チャンネルの最多登録者数部門でギネスブックの記録を塗り替えたと報じた。 四川省の農村で祖母と暮らしているというリーさんの動画は、牧歌的な生活風景や伝統料理などを映し出して世界的な人気を集めるが、1月9日に#chinesecuisine(中国伝統料理)、#chinesefood(中国べ物)などのハッシュタグを付けた動画で白菜キムチを漬ける様子を紹介し、韓国中国の「キムチの起源」論争に火を付けた。 中国ではキムチも泡菜の一種と見なされている キムチといえば赤くて辛い漬物を

    韓国と中国、「キムチ論争」勃発
  • 16歳から自己決定で性別変更可能に スペインのジェンダーに関する動きと国民の反応

    のニュースで最近「LGBT法案」という言葉を耳にするようになりました。性的少数者に対する理解を促進する法案で、5月に開かれるG7広島サミットまでに成立させることを目指しているようですが、「LGBT理解増進法」とするか「LGBT差別禁止法」とするか与野党で意見が分かれており、それについての議論が盛んに行われているようです。さて、こちらスペインでは16日、新しく「トランス法」と「中絶法」という2つのジェンダーに関する法律が成立しました。特に世界で注目を集めているのはトランス法で、この法によってスペインでは16歳以上であれば自己申告で性別の変更を行うことが可能となります。 12歳から性別の変更が可能 これまでスペインで性別を変更するためには18歳以上で尚且つ医師による診断書と2年間のホルモン治療の証明書の提出が必要でした。しかしこの新しいトランス法によって、16歳以上であれば医師の診断や治療

    16歳から自己決定で性別変更可能に スペインのジェンダーに関する動きと国民の反応