【ニューヨーク=小谷野太郎】ソフトウエア大手の米オラクルは6日、セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)の疑いで米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の最高経営責任者(CEO)を辞任したマーク・ハード氏を、共同社長に任命したと発表した。 オラクル創業者のラリー・エリソンCEOの直属となり、サフラ・カッツ社長とともに支える。 オラクルは2009年4月に米コンピューター大手のサン・マイクロシステムズを買収し、ソフトとハードを融合した総合IT(情報技術)企業への転換を進めており、HPの経営を立て直したハード氏にかじ取りを託す。エリソンCEOは、「IT業界で彼ほど経験のある経営者はいない」との声明を発表した。