AKB48グループ、ももいろクローバーZなどのブレイクに端を発し、ゼロ年代後半から徐々に始まった、いわゆる「アイドル戦国時代」と呼ばれるアイドルブーム。現在はだいぶ落ち着いてきたこの現象だが、アイドル人気が盛り上がるにつれクローズアップされてきたのが、AKBなどのメジャーアイドルとは明らかに異なる、食うや食わずの過酷な状況で生きる「地下アイドル」たちの存在である。 特に、『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)は、ここ数年地下アイドルをテーマにしたドキュメンタリーを複数回にわたって放送。月収1万円にも満たないアイドル、生活費を切り詰め交通費全額自腹で関西から東京まで通うアイドルなど、あまりにも過酷な彼女たちの生き様は、放送されるたびに視聴者を戦慄させ続けている。そんななか、自らも地下アイドルとして長く活動し、ライターとして執筆も行う姫乃たまが出版した『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』