神戸市出身の近代建築家石本喜久治(1894~1963年)が35(昭和10)年に手掛け、年内にも解体される旧松橋隆三邸の「お別れ会」が25日、芦屋市春日町の現地であった。 神戸、阪神間などから約260人が集まり、県ヘリテージマネジャー福島忠嗣さん(66)=同市精道町=の案内で内部を見学。現代建築への過渡期に建てられた洋館の魅力を語り合った。 邸宅は鉄筋コンクリート2階建て。地下室もある。マンション建設のため解体が決まった。 福島さんは「壁には砂を塗っているため、時代とともに白からベージュ色へと変わった」「(戦時中は)屋上の空中庭園から芦屋沖の戦艦を見渡せた」などと歴史上のエピソードも交えて解説。見学者らは、2階和室の抹茶色の窓サッシなど、細部へのこだわりをじっくり鑑賞した。 神戸市灘区の女性(61)は「石本さんがデザインした内装が、今も残っているのがすごい」と感心していた。(竹本拓也) (2
姫路セントラルパーク(姫路市豊富町神谷)で初めて、「ホワイトライオン」の赤ちゃんが生まれた。飼育員からミルクをもらい、すくすく成長している。順調に育てば夏中に一般公開される予定。 ホワイトライオンはライオンの白変種。セントラルパークによると、全国で約30頭が飼育されているが、近畿では同パークだけという。 5歳の雌ヤヤと雄ニッキの間に20日、四つ子が生まれた。約6時間後に1頭が死んだが、雄1頭、雌2頭が元気に過ごしている。ヤヤが攻撃的になり危害を加える可能性があったため、人工保育に切り替えた。 3頭の体重は1・3~1・5キロ。ぬいぐるみのような愛らしい姿で、動きまわっている。福重祥一副園長は「初産だったので、無事に生まれてほっとした。公開を楽しみにしてほしい」と話している。(中川 恵) (2011/06/25 00:25)
定員割れが続き、新入生の募集を停止している聖トマス大(尼崎市)は24日、尼崎商工会議所(同)で記者会見し、不動産の売却などで経営が安定したことを明らかにした。同大は2012年度から日本国際大に改名し、2学部を新設する方針で、キャンパスの改修工事も進めるという。 同大は近年、少子化の影響などで学生数が減少し、09年度末に約28億円の赤字を計上。昨年、経営陣を一新し、国際的な私立大ネットワーク「ローリエット・インターナショナル・ユニバーシティズ」に加盟して寄付金を受けた。さらに大学敷地の4分の1に当たる約1万平方メートルを売却し、コスト削減に努めた結果、来年度以降、黒字となる見通しとなった。 12年度に国際教養学部と健康科学部を開設するため、今年5月、文部科学大臣に認可を申請した。既存の学部は、在学生の卒業後に廃止する。 マイケル・ラクトリン学長は会見で、「現在の学生約130人には、これまで同
阪神、近鉄、山陽、神戸電鉄の私鉄4社は24日、関西電力の節電要請を受け、駅照明の一部を消すなどの対策を7月1日から実施すると発表した。運行本数を減らす間引き運転には踏み込んでおらず、「今後の電力の需給状況を踏まえて検討する」としている。 4社はほかに、駅の空調温度や稼働時間を変えたり、券売機を一部停止したりするほか、電車内の冷房設定温度を1~2度上げる。阪神と近鉄は待合室の空調を切り、正午~午後3時に一部のエスカレーターを止める。 こうした取り組みによる節電効果は「数%」(山陽電鉄)にとどまるため、さらなる節電が必要な場合は「間引き運転を含めた追加策を講じる」(近鉄)という。 JR西日本も節電策を7月1日から始める予定。阪急電鉄は車内空調の小まめな調整などに引き続き取り組む。 関電は企業や家庭に一律15%程度の節電を求めているが、病院や鉄道には柔軟に対応する姿勢を示していた。JR西や大手私
福島第1原子力発電所の事故を受けて、定期検査後の運転再開を延期している関西電力の原発をめぐり、兵庫など関西の知事らと経済界の綱引きが激しくなってきた。知事らは、安全性の徹底を求めて再稼働に反対する地元の福井県に理解を示す。一方、経済界は、復興に貢献しようとしている関西の企業活動に響くと運転再開を要望。知事らの間でも原発への考え方は異なり、関西広域連合でも議論は続きそうだ。 「福井県の西川知事に電話し、負けるなと励ましたんです」。23日夕、神戸市内であった兵庫県商工会議所連合会の懇親会。あいさつに立った井戸敏三知事はまくしたてた。 知事は、将来的な「脱原発」について「福島原発事故が検証されていない現段階で結論を出すのは時期尚早」とし、「節電で夏を乗り切れば原発は不要」と主張する橋下徹大阪府知事とは一線を画す。 しかし、電力需要がピークとなる今年の真夏に向けて原発が再稼働できない現状に対しては
乗客の減少が続く神戸電鉄の粟生線について、同社の原田兼治社長が、小野市に対し、沿線3市に計68億円で押部谷駅(神戸市西区)‐粟生駅(小野市)区間の18キロの土地と鉄道施設を買い取ってもらい、上下分離方式にする案を示したことが分かった。神鉄側は近く、神戸市、三木市にも要請する。 神鉄が小野市に提出した資料では、同区間の土地約13億円、鉄道施設約55億円で、市別では三木市40億円、小野市26億円、神戸市2億円という。3市には神鉄への無償貸与を求め、施設修繕などの負担も求めるという。 一方、神鉄案通りに上下分離方式をとっても、2012年度は約7億5千万円の赤字で、21年度には9億3千万円の赤字になるという厳しい試算も提示した。 神鉄は沿線3市などに、鉄道事業への公費投入による支援を求めて要望書を提出。12月末までに、粟生線の存廃を含めた方針を決めることを明らかにしており、「具体的な内容を求められ
神戸港の国際郵便の船便業務が19日、廃止され114年間の歴史に幕を閉じる。船便の利用が減る中、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が業務の効率化を図るため、これまで神戸港と川崎港(川崎市)の2カ所だった拠点を、川崎港に集約することを決めた。神戸港の活性化を目指す地元では、惜しむ声が上がっている。(宮本万里子) 日本郵便によると、神戸での国際郵便の船便業務は、当時の神戸郵便電信局で1897(明治30)年に始まった。その後、旧居留地にあった神戸港郵便局などを経て、神戸中央郵便局の国際郵便課が担当。通関、仕分けをしてきた。 近年、航空便が発達し船便は減少。国際郵便月約6千万通のうち、船便は1割に満たない月約540万通という。国内の拠点もかつては東京や横浜、函館、長崎など10カ所にあったが、1999年から、神戸と川崎の2カ所になっていた。 そんな中、日本郵便は船便のペースが神戸の2倍以上と多
世界最高峰といわれるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で先月、初めての客演を果たした指揮者の佐渡裕さん(50)が17日、兵庫県立芸術文化センター(西宮市高松町)で帰国後初のタクトを振った。演奏前には舞台上から「ベルリンを無事に終えました」と報告し、観客は温かい拍手で応えた。 佐渡さんは5月20~22日、ベルリン・フィルの定期演奏会で客演し、高い評価を受けた。凱旋公演となったこの日は、芸術監督を務める同センターの付属管弦楽団の3日間にわたる定期演奏会の初日。マーラー・チェンバー・オーケストラなど海外勢も加わる大編成で、佐渡さんは開演前、観客に向かって「東日本大震災以降、海外アーティストの来日キャンセルが相次いでいる。彼らと共演できてうれしい」と語った。 1時間半を超えるマーラーの交響曲第3番を振り切った佐渡さんは「長い曲なのに、じっくり聴いてもらえてありがたかった」と表情を緩ませた。(神谷千
関西電力による節電要請を受け、JR西日本や関西の私鉄各社が間引き運転を含む節電を検討していた問題で、少なくとも7月下旬までは間引き運転を回避できる見通しとなったことが15日、関係者の話で分かった。複数の鉄道会社が関電と協議を始めており、運行に影響を与えない程度の電力削減で折り合ったとみられる。他の鉄道各社も追随する見通しだ。 鉄道各社は間引き運転について、今後の電力需給の見通しや、節電が必要な時間帯と削減率が関電から示されるのを待って決めるとしていた。 だが、関係者によると関電の担当者が15日、複数の私鉄を訪問。協議の結果、運行に影響しない範囲の節電量が示されたとみられる。原発の定期検査数が増える8月以降については、再度協議する可能性があるという。 関電は7月1日から9月22日までの平日午前9時~午後8時に、一律15%程度の節電を要請していたが、鉄道や病院などには柔軟に対応する考えを示して
関西電力による今夏の15%節電要請を受け、関西の大手私鉄のうち阪急と近鉄が、運転本数を減らす間引き運転をする方針を固めたことが14日、分かった。JR西日本、南海、阪神、京阪も運転本数削減を検討しており、市民生活に大きな影響が出そうだ。 ただ関電は、病院や鉄道など社会的影響が大きい業種は個別に節電幅を相談するなどと柔軟な姿勢を示しており、各社とも関電と協議した上で最終的に判断する。 阪急、近鉄とも「15%の節電を実施した場合、施設の節電だけでは足りず、電車の運行への影響は避けられない」とした。ダイヤの見直しは今後、関電からの具体的なデータの提示を受けた上で検討する。 東京、東北両電力管内で政府が7月から発動する電力使用制限令では、鉄道は正午から午後3時まで節電することが決まっている。関西の各社も間引きを決めた場合、これに準じる形でラッシュ時は避け、昼間時の間引きにとどめる見通しだ。 JR西は
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