世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で先月、初めてタクトを振った指揮者佐渡裕さん(50)=兵庫県立芸術文化センター芸術監督。187センチの長身から繰り出すダイナミックな動きを足元で支えたのが、神戸・長田のメーカーが開発したゴム資材を靴底と中底に用いた特注シューズだった。靴底は滑りにくいゴムでありながら、見た目は本革の高級感のある風合い。中底は衝撃吸収に優れ、「この靴なしではできなかった」と佐渡さん。靴のまちの技術が夢の舞台を成功へと導いた。(志賀俊彦) 靴底用ゴム資材メーカー「富士高圧」(神戸市長田区)。社長の東田文太郎さん(42)は昨年7月、共通の知人を介して佐渡さんと知り合った。親しく話をするうちに、佐渡さんが指揮の際に履く靴に困っていることを聞いた。 足のサイズが大きいため、ヨーロッパ製を履いていたが、硬い本革の靴底は、動きの激しい指揮スタイルの佐渡さんには、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く